絵本/絵本関連情報

仕掛け絵本で驚きをプレゼント!(2ページ目)

クリスマスプレゼントの準備はできましたか?大人から子どもへ贈る、ちょっと高級なプレゼントに、美術工芸のようなポップアップ絵本はいかがしょうか。大人も楽しめて、家族の宝物になるでしょう。

執筆者:鈴木 宏枝

カード仕立ての絵本『クリスマス・アルファベット』

ロバート・サブダのポップアップ絵本は美術工芸の域とも言われ、毎年この時期に出されるポップアップ絵本には(ガイドも含め)熱烈なファンが大勢います。

『クリスマス・アルファベット』は、大変な技巧をこらしたサブダの中ではむしろ落ち着きのあるシンプルな絵本です。カードを開けると、1ページに2つずつ、AからZまでクリスマスに関係のあるものが出てくる仕掛けになっています。Aはエンジェル(Angel)、Bはベル(Bell) Cはキャンドル(Candle)……。サブダがクリスマスに何を思うかも感じられる素敵な絵本です。

■『クリスマス・アルファベット』
さく:ロバート・サブダ
やく:きたむらまさお
出版社:大日本絵画
価格:2,940円(税込)
発行:2004.10


ロマンティックな数え歌『クリスマスの12日』

有名なクリスマス・キャロルが絵本になっています。もともとの英語の歌は、1羽のヤマウズラ、2羽のキジバト……と、繰り返しながら登場するものが増えていく数え歌です。すべて「わたしの恋人がくれた」という、とてもロマンティックな歌なのです。

クリスマスのさいしょの日愛する人が わたしになしの木にとまった一羽の山うずらを贈ってくれた。クリスマスの二日め愛する人がわたしに 二羽のきじばととなしの木にとまった一羽のやまうずらを贈ってくれた。

12日間とは、クリスマス(12月25日)から公現祭(1月6日)までの降誕節のことです。5日目には5つの金の指輪、9日目には9人の踊る貴婦人。最後は見事なクリスマスツリーの中で大集合して、心が満たされます。

■『クリスマスの12日』
さく:ロバート・サブダ
やく:上野和子
出版社:大日本絵画
価格:3,360円(税込)
発行:1997.10


冬の素敵なものが次々に!『Winter in White』

「When snowflakes sprinkle」で美しく重なる雪の結晶。「Welcoming winter」で、帽子を手に冬を迎える三段重ねの雪だるま。「A silent hush of snowy white」で、やさしく羽根を広げて目をとじる天使。冬の風物詩がページをめくるごとに飛び出してきて、その「白い世界」にうっとりします。アクセントになっている銀盤の銀、クリスマスツリーの金、贈り物にかけられたリボンの赤などの色彩が、より鮮やかに感じられます。A Mini Pop-Up Treatという副題は、小さな飛び出す絵本の贈り物、という意味ですね。お子さんへのプレゼントにぴったりです(洋書絵本です)。

■ 『Winter in White』
作:Robert Sabuda
出版社:Simon & Schuster Childrens Books
価格:1,764円(税込)
発行:2007.10


>>次のページは 英語が分からなくても楽しめる洋書『MOMMY?』『Cinderella: A Pop-Up Fairy Tale』
『クリスマス・アルファベット』
『クリスマス・アルファベット』
ここで購入!クリスマスにちなんだものをAからZまで並べていきます。カードを開くと出てくるものは何でしょう?
『クリスマスの12にち』
『クリスマスの12にち』
ここで購入!降誕節の12日間に恋人がくれたものを数えていく数え歌です。1羽のヤマウズラ、2羽のキジバト。貴婦人も騎士もどうぞ実際に数えてみてくださいね。
ここで購入!様々な冬のモチーフが見開きで飛び出してきます。きらきら舞い降りる雪片、冬を歓迎してシルクハットを手に取る雪だるま。小さめの絵本なので、子どもは自分の手で開いて楽しめるでしょう。
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