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クリスマスの贈り物には「驚き」をこめたいですね。クリスマスまであと少し。プレゼントはもう決まりましたか?パパやママやサンタクロースから、内緒のプレゼントはいかがでしょう。絵本は、ツリーの下にあるいはお子さんの枕元にそっと置くプレゼントにふさわしく、子どもと大人が同じ心で楽しめます。特に、ポップアップ絵本は、開けたときの驚きに満ちた楽しいプレゼント。今回はポップアップ絵本のおすすめをご紹介します!
<INDEX>
1ページ目:2007年の超オススメ!『クリスマスのまえのよる』
2ページ目:超絶技巧のロバート・サブダ
『クリスマス・アルファベット』『クリスマスの12日』『Winter in White』
3ページ目:英語が分からなくても楽しめる洋書
『MOMMY?』『Cinderella: A Pop-Up Fairy Tale』
光と影の美しさ『クリスマスのまえのよる』
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ここで購入!クリスマスの前の夜。トナカイのひくそりに乗って、サンタクロースがやってきます。誰もが知っているサンタクロース像を作り上げたムーアの詩のポップアップ絵本です。 | 聖ニコラスや民間伝承など様々に空想されていたサンタクロースは、1822年にアメリカのクレメント・ムーアが発表した詩によって現在の「赤い服を着て8頭立てのトナカイのひく空飛ぶそりに乗り、プレゼントを持ってやってくる」というサンタクロース像が出来上がりました。
それは クリスマス・イブの よるしずまりかえった 家のなか。にぎやかずきの ねずみさえようやく ねむりに ついたころ。だんろの まえに ねがいをこめてかわいい くつしたが ならんでいる。
"The Night Before Christmas"の詩は、『クリスマスのまえのばん』『ナイト・ビフォー・クリスマス』などたくさんの邦訳が出ているのですが、今年の傑作はこれです!ポップアップではなく、切り絵のしかけ絵本ですが、シンプルならではの奥行きがあり、黒と白、時々カラーの色のコントラストの美しさには感動しました。窓の向こうに見える夜と雪の景色や、寒そうな外からのぞく暖かそうな家の中。シルエットで飛び立つ、そりに乗ったサンタクロースのページには、芸術的な深みがあります。今年のクリスマス絵本のイチオシです!
■『クリスマスのまえのよる しかけえほん』
詩:クレメント・C・ムーア
絵:ニルート・プタピパット
出版社:大日本絵画
価格:3,150円(税込)
発行:2007.11
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