絵本/絵本関連情報

星に願いを!七夕(たなばた)の絵本(3ページ目)

日本古来の行事と中国からの伝承がくみあわさって現在の形になった七夕。織姫と彦星の悲しいお話や、七夕の日を舞台にした楽しいお話の絵本をご紹介します!

執筆者:鈴木 宏枝

天の川にご招待!『たなばたプールびらき』

天の川の上で年に一度出会えた織姫と彦星が望遠鏡で地球をのぞいています。おやおや、幼稚園では子どもたちの作った七夕飾りが飾られて、とても楽しそうです。願い事を書いたたくさんの短冊の中に、すずこちゃんのお願い事がありました。

あまのがわで およいでみたい。 すずこ

そんなのお安い御用だと、織姫と彦星は流れ星をお使いに出して、幼稚園のみんなを天の川に招待してくれます。

中川ひろたかさんらしい文がとても楽しく、もはや七夕のスタンダードの絵本。園長先生は天の川のかわべりでプール開きを宣言し、みんなで体操、先生の笛の合図で天の川で泳ぎます。スイカが浮いていたり、魚が顔を出していたり、とても楽しい天の川で、織姫と彦星もしっかりシンクロナイズドスイミングで参加。この楽しさ、プールが待ちきれない夏前の気分にぴったりです。

■『たなばたプールびらき』
文:中川ひろたか
絵:山本孝
出版社:童心社
価格:1,365円(税込)
発行:1997年5月

白鳥座に乗って天の川へ行くこびと『たなばたこびとのおはなし』

7月7日、たなばたこびとは笹竹を持って丘に上がり、みんなが持ってくる願いごとの短冊を飾ります。夜、願い事が叶うように、たなばたこびとは天に登っていきました。でも、大変!強い風が吹いて、たなばたこびとがかけた天までの階段が吹き飛ばされてしまいます。

おなじみの行事こびとのシリーズから「たなばたこびと」です。しっかりしたストーリー、愛らしいのですが甘ったるくないこびとの絵、優しいのですが深みのある色彩など、ガイドもお気に入り。夜空や正座が少しぼんやりした青紫であるのに対し、こびとや子どもたち、動物たちなどの人物像はくっきりと黒い線で描かれ、存在感を感じさせます。みんなニコニコした表情も、こちらまでうれしくなります。無事に天の川に流された短冊は、星になっていきました。願い事がきっとかなうといいですね。

■『たなばたこびとのおはなし』
さく:まついのりこ
出版社:童心社
価格:630円(税込)
発行:1986年4月


いかがでしたか? レトロなものから現代の七夕物語まで、たくさんの七夕絵本があります。このほかにも、天体の図鑑、星の絵本など、お子さんの興味に応じて、七夕をいろいろに楽しんでくださいね。



<関連記事>
「All About 特集・七夕」

<関連サイト>
「たなばたの絵本」(絵本ナビ)
「たなばた・ほしのほん」(神戸市立図書館こどものページ)
「たなばなの絵本」(くれよんの会)
『たなばたプールびらき』
ここで購入!「天の川で泳いでみたい」という短冊を見た織姫と彦星は、幼稚園のお友だちと園長先生を天の川に招待します
『たなばたプールびらき』
ここで購入!みんなの願い事を書いた短冊を集め、笹竹を持ったたなばたこびとは天への階段をのぼっていきます
【編集部おすすめの購入サイト】
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