七夕行事のすべてが分かる『たなばたまつり』
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7月6日から始まる七夕の準備。サトイモの朝露をとったり、笹竹を飾ったり、すいとんを作ったり。地方にもよりますが、「七夕」の全体像を知ることのできる絵本 | 七夕祭りには何をしましょう? まずは、7月6日の朝にサトイモの葉の露をとり、それですった墨でお習字をします。字が上手になりますよ。それから笹の葉に、願い事を書いた短冊や切り紙細工の飾りをつけて飾ります。七夕様へのお供えは、野菜や枡、それから、きなこやあんこをまぶしたほうとうです。7日は盆初めなので、お墓の掃除に行きます。夕方は子どもが集まり、提灯をともして町を歩きます。8日の朝には、川に竹を流します。
たなばたさま、また らいねんも おいでなんしょ
サトイモの朝露で墨をする、竹飾りの作り方、お祭りの終わった飾りを川に流すことなど、「七夕祭り」として6日かた8日までの全体像をしっかりおさらいできます。
レトロな絵に、とても味があります。おじいさんやおばあさんからお祭りの話を聞き、ちゃぶ台でほうとうを食べる家族の様子もいいですね。絵本に出てくる七日盆は日本固有の風習、七夕は中国からの伝来で、七夕祭りの中に融合していったようです。今年の七夕はぜひ浴衣を着て、しっかりお供えや笹飾りを用意したいですね。
■『たなばたまつり』
さく・え:熊谷元一
出版社:福音館書店
価格:840円(税込)
発行:1970年7月
仲良しの男の子と女の子『ねがいぼしかなえぼし』
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ここで購入!仲良しのうみくんが引越して悲しい思いをしているしほちゃんに、七夕の日、お母さんが織姫と彦星の話しを聞かせてくれます。 | 引越しで離れ離れになったしほちゃんとうみくん。しほちゃんは、明日の七夕を前に、笹竹に「うみくんに あわせてください」とお願い事の短冊を結びつけました。そんなしほちゃんに、母さんが七夕のお話をしてくれます。
こちらの七夕のお話は、一番よく知られた「仲良しなあまり仕事をおろそかにして引き離された二人が七夕にだけ会うことを許された」というパターンです。このお話を聞いていたしほちゃんには最後に大きなプレゼントがありました。現代的な七夕絵本です。
■『ねがいぼしかなえぼし』
作:内田麟太郎
絵:山本孝
出版社:岩崎書店
価格:1,260円(税込)
発行:2004年6月
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