不安になることで何が得られますか?
Q:子育てに自信がなくて、毎日が不安です。わが子が幼稚園で友達を傷つけたりしていないか、健康に育ってくれるか、友達ができるのかどうか……などなど、さまざまなことで不安になり、どうしていいのかわからなくなります。子どもを外で遊ばせることも不安でストレスになります。夫からは「心配し過ぎだ」と一喝されます。私も自分で不安に感じすぎているように思いますが、止めることがなかなかできません。どうしたらいいのでしょうか?不安からあなたが得ようとしていることを見つける |
たとえば、「子育てが不安なことによって子育てが慎重になる」というのが自身の考えだったとします。さらに、「子育てが慎重になることで何が得られるか?」を考えます。「子育てが慎重になることで、子どもが楽しく安全に遊べる」ということが考えられます。この「そのことによって何を得ることができますか?」という質問をくりかえすことで、あなたが何を求めて不安になっているのかが明確になります。
人はすべて肯定的意図をもって行動している
心理学の1つであるNLP(神経言語プログラミング)では、「人はすべて肯定的意図をもって行動している」と考えられています。人が行動するときは、必ずよい方向に向かわせようというプラスの感情が働いているということです。「不安になる」というネガティブに思える感情でさえも、「子どもが健やかに育ってほしい」などのプラスの感情が隠れています。「そのことによって何が得られますか?」という質問を自分にすることで、隠れているプラスの感情を発見することができます。
得たいものを得るために行動する
何のために不安になっているかがわかったら、ここからが大切です。得たいものを得るための行動を始めてください。それによって、不安になる必要がなくなります。さきほどの例でいうと、「子どもが楽しく安全に遊べることが得たい」ことなので、子どもが楽しく安全に遊べる環境を整えるという行動を始めます。当たり前のことですが、不安になるだけでは何も解決しません。ですが、不安になっているときにむやみに行動を起こすことも賢明とはいえないでしょう。「得たいこと」が明確になって、初めて取るべき行動がわかってきます。行動した結果、子どもが楽しく安全に遊べるようになれば、不安はなくなります。この質問で肯定的意図に気付くことの効果は、ほかにもあります。人は肯定的なことのほうが達成しやすいといわれています。「遅刻しない」ことより、「時間通りたどりつく」ことのほうが人の心理として無理なく達成できます。
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