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「絶対イヤ」と言う子どもへの効果的な言葉

「絶対イヤ」「どうしてもできない」「わからない」。そんな子どものひと言に、どうしていいかわからなくなってしまうことはありませんか? まず何をすべきか考えてみましょう。

執筆者:谷口 賢晋

文章:谷口 賢晋(All About「子育ての悩み相談」旧ガイド)

「絶対にイヤ」と言って聞かない……

Q:4歳になるわが子に、お箸の持ち方、歯の磨き方などのしつけをしているのですが、なかなか言うことを聞いてくれません。「絶対にイヤ!」「できない!」と言われると、親としても万策尽きたというか正直困ってしまいます。そんなに難しいことを言っているわけではないのに、できないのは結局やる気がないだけなんだろう……と考えています。そういうときは、どのようにしつけたらいいのでしょうか?

 

子どもの危険を防ぐ
「絶対にイヤ!」と言われたら、あなたはどう対処しますか?
A:「どうしても○○できない」「絶対に○○するのはイヤ」「私には、○○はムリ」など、「絶対」「どうしても」「まったく」などのことをコミュニケーションの分類で「一般化」と言います。大人でも子どもでも、自分にある可能性を失ってしまうコミュニケーションです。そんなとき、効果的な言葉の使い方があります。それは

「あえてやったとしたら、どんないいことがある?」
「もしできたら、どんなうれしいことがある?」
「もし、答えがわかっていたら何をする?」
「どうしたら、やりたくなる?」

などが挙げられます。

聞かれると考えようという気持ちが働く

カウンセリングを行っていると、この「絶対」「まったく」などの一般化を極めたような言葉が出てくることがあります。「生きている意味がまったくありません」などです。そんなときでも「もし、意味があるとしたらどんなものですか?」と質問すれば、必ず答えてくれます。「どうしていいのかわかりません」という人に「もし、どうするのがいいか知っていたら何をしますか?」と聞くと、何かしら答えがあるものです。答えがわからないという人に対して、答えを知っていたとしたら……と聞くのはとてもおかしな質問のように思えますが、聞かれると考えようという気持ちが働くようです。

子どもにまず考えさせる

「どうしても習い事に行きたくない」という子どもに、「もし行ったとしたら、どんないいことがあるかな?」と聞くと、1つか2つ、いいと思えることを想像して答えてくれます。「もし正しくお箸が持てたとしたら、大人になっていいことがあるかな?」と子どもに聞くと、子どもは想像力を働かせはじめます。絶対イヤ、どうしてもできない……などというのは、子どもが将来のメリットを具体的にイメージできていないことが多いでしょう。

ついつい、「お箸を持てなかったら、大人になって恥をかくのよ」なんて言いがちかもしれませんが、そう言われると「恥かいてもいいもん!」と思ってしまうのが人の心理かもしれません。子どもに考えさせることも大切だと思います。「お箸を持てたらどんないいことがあるか」を子どもが考えて答えを出すということで、自立心も同時に育っていくのです。

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