子どもと円滑なコミュニケーションを取るには?

Q:9歳になる娘がいます。よくウソをついたり、黙り込んだりします。怒っているわけではないので正直なコミュニケーションがとりたいと思っているのですが、うまくいきません。何か傷つけることを娘にしたのかとも考えましたが、思い当たることもありません……。どうすればいいでしょうか?

子どもを観察する
息の合ったコミュニケーションとは?
A:コミュニケーションの基本は、観察とペーシングです。観察とは、心理学用語でキャリブレーションと呼ばれたりしますが、相手の態度、表情、声、話すスピードなどを観察することです。慎重に観察したあと、相手と同じような態度、表情、声、話すスピードで話しかけることをペーシングといいます。観察してペースを合わせることで、子どもも安心して本心を話せるようになるでしょう。

以下に、どんなことを観察するとコミュニケーションが円滑になるか、キャリブレーションのポイントをあげます。

■キャリブレーション(観察)のポイント
・表情
・声のトーン
・話すスピード
・呼吸の速さ
・姿勢
・言葉づかい
・感情

姿勢を合わせることで、子どもに安心感を

コミュニケーションが思い通りにいかないときに、「息が合わない」と言ったりしますが、文字通り呼吸が合っていないと、うまくコミュニケーションが取れません。観察やペーシングが十分でないと、子どもは警戒心が強まって、本音で話しづらくなることがあります。悪いこともしていないのに、責められているような気分になることもあります。表情や声のトーンなどを観察して合わせることで、コミュニケーションが円滑になります。よく子どもと目線を合わせて会話しようと言われますが、これは姿勢の観察とペーシングです。姿勢を合わせることで、子どもに安心感を与えることができます。

人は共通点があると安心感を得る

よくあるのが、子どもが興奮して楽しかったことを話しているのに、穏やかなトーンで会話してしまうということです。興奮して話しているのに、相手が落ち着き払っていると、急に気持ちが冷めるという経験があるのではないでしょうか? 人は、共通点があると安心感を得ます。出身地が同じというだけで、親近感が湧くといったことや、大学が同じだということで仲間意識が芽生えたりといったことがあるかと思います。これと同じように、話すスピードや呼吸の速さ、姿勢などが同じであると安心感を得ることができます。

ですから、悲しんでいる子どもに対しては、同じように悲しみを共有することが一番の安心感につながることがあります。励ましたり、元気づけたりすることがよくないといわれるのは、このためです。励ますことで、親子の不一致感を深めてしまうことになるからです。肝心なことは、しっかりと子どもの感情を共有して、声のトーン、話すスピード、呼吸などのペースを合わせることです。



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