見えない子どもの行動を聞き出すには?

Q:子どもが、あまり小学校での出来事などを話そうとしません。「今日、学校でどんなことを習ったの?」と聞いても、ひと言ふた言モゴモゴ話すだけで終わってしまいます。勉強や友達のことなどがまったく見えてこないので、不安になります。また、繰り返し聞いてもお互いにイライラしてしまうばかりで、正直どうすればいいのかまったくわかりません。どうやって、子どもの気持ちや、やっていることを聞き出すといいのでしょうか?

欠けている情報は必ずある

子どもの危険を防ぐ
会話にはかならず欠けている情報があります。その欠けている情報を聞くにはどうすればいいのでしょう?
A:子ども、大人に関係なく、会話には必ず欠けている足りない情報があると思って間違いありません。ですから、どんな情報が欠けているか?をうまく発見することで、それをうまく聞き出す質問を子どもにすることができます。正確に話しているから伝わっているはずだ……という思いがむしろ危険です。「1時間前から今までのことを話してください」と言われたとします。1時間の間にはさまざまなことが起こっていますので、1時間以上かけて話したとしてもすべてを伝えることは難しいでしょう。

また、もっと簡単な例でいうと、「もっとしっかり歯を磨きなさい」という会話には、「誰が?」「どんなふうに」「どの歯を」など、さまざまな情報が欠けています。会社に勤めていれば、こんなことが日常茶飯事ですね。「営業レポートを月曜日までに完成させておきなさい」と上司が部下に言います。どの営業レポートなのか? 月曜日の何時までなのか? 完成させたら提出しなければいけないのか? 完成とはどんな状態なのか? これらのことについて上司と部下に食い違いがあると、「月曜日までに完成させておけといっただろう!」という問題が発生することになります。さすがに大人になれば、「わからないことを聞く」「不正確な情報は確認する」ということも必要になるでしょうが、まだまだ経験の少ない子どもに要求するのは行き過ぎだと思います。

最初の質問は具体的に

「今日は学校でどんなことをしたの?」と聞かれても、どんなことを親が知りたがっているのかわからなくて、子どもが困惑することもあるでしょう。「今日はどんな仕事をしたの?」と聞かれて、「いろいろあったよ」としか答えられない不器用な大人もたくさんいることですから。子どもの答えが漠然としているようでしたら、質問を具体的にするのがいいでしょう。

■どんな教科を習ったのか?
■昼休みに何をしたのか?
■放課後はだれと遊んだのか?

など、「誰」「何」「どこ」「いつ」「どれ」「どんなふうに」を1つずつ明確に質問すると、子どもが答えやすくなります。「いつ、どこで、誰と、何をやってたの?」と一度に聞くと混乱することもあるので、気をつけるといいと思います。ただし「なぜ」と聞く場合は、少し注意が必要です。人は、「なぜ」と聞かれると心理的に言い訳を考えるといわれています。理由が知りたいときは、「どんなことを考えてそれをやったのか?」などを聞くといいでしょう。