文章:谷口 賢晋(All About「子育ての悩み相談」旧ガイド)

習い事や勉強の修得が遅い……

Q:小学3年になる息子を持つ母です。まわりの同級生と比較すると、習い事でも勉強でも修得するのに時間がかかります。息子は時間がかかることを全く気にしていないようすで、見ている親のほうが焦ることがあります……。勉強は嫌いなほうではないと思いますが、このまま遅れていくのではないかと心配です。どのようなことばをかけて伸ばすのがいいのでしょうか?

守・破・離3原則のすすめ

子どもの学習速度
子どもの学習速度が遅い?
A:修得に時間がかかるのは、独創性のある証拠です。特に学校での勉強は、聞いた通りにできるかどうかが重要なポイントですから、独創性のある子どものほうが修得に時間がかかる傾向にあります。ご相談のケースでは、勉強が嫌いではなく、時間はかかるけれど修得できているということであれば、過度な心配は必要ないでしょう。

もし、修得の遅さを子ども自身が気にしているのであれば、「守・破・離」の3原則がおすすめです。これは武道でよく使われる言葉で、習ったことや教わったことを修得するときの心構えをいっています。まず、1つめの【守】では、習ったことをアレンジせず、そのまま守って実践します。次に2つめの【破】で、よりうまくできるように自分なりにアレンジをします。そして最後の【離】で、独創的な発想で自分なりの行動をとります。実践心理学(NLP)でいうところのモデリングです。

まとめると、

1、習った通り実践する
2、自分なりにアレンジする
3、独創的に行動する

ということですね。

習った通りにできたときは・・・

この3原則を意識することで、学習速度は飛躍的に上がります。逆にいうと、習った通りに実践できたときは、その成果を認めてあげることです。「よくできたな」と思ったときには褒めてあげること。習った通りのことができるだけでも素晴らしいことだ、と思える心を親自身がもてるというのが一番いいと思います。そうすれば、親子で自然に成果を喜び合えるでしょう。

たとえば、昆虫採集するために、はじめて森へ行ったとします。昆虫採集の基本を守らなければ、昆虫はきっと捕獲できないでしょう。子どもが習った捕獲方法を忠実に守ろうとすればするほど、うまくいきます。そして、少しずつ、エサを変えてみたり、採集用のアミを変えてみたりといったことにチャレンジすることでうまくいきます。勉強や習い事でもおなじことです。

一切アレンジしないこと

【破】【離】はほおっておいても独創的で自由なのが子どもの特権ですから、心配ないでしょう。ですので1つめの【守】、どんなことを意識して守るのがいいかをもう少し解説します。一番大切なのは、いっさいアレンジしないこと。あたりまえのようですが、実践するとなると難しいかもしれません。縛り付けて基本どおりにさせるというのは、問題があると思います。しかし、子どもがなにかで行き詰まっているようなときは、基本にもどって、アレンジせずにトライすることをアドバイスするといいでしょう。

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