子供のしつけ/子供のしつけ関連情報

子育てに疲れ果てる理由とは?

子育てに体力と気持ちを使い果たしてへとへとになってしまうということはありませんか。そんなへとへと解消法とは。

執筆者:谷口 賢晋


価値観とストレスの軽減

Q:子どもが泣きやまなかったり、疲れているときに一緒に遊んでくれといわれたり、そんなことが続くと私のほうが泣きたくなることがあります。子どもはもちろんかわいいのですが、その他のことでストレスがたまることもたくさんあり、疲れ果てることがあります……。一体どうすればいいのでしょう?

価値観とストレス
価値観を明確にする。それがストレス軽減への道
A:いままで、たくさんのセミナーで「『仕事』『勉強』『家族』『お金』の中で一番大切な価値観は何ですか?」とアンケートをとると、9割以上の人が『家族』とこたえます。しかし、「『家族』の予定とそのほかの予定が重なったときにどちらを優先しますか?」と聞くと、圧倒的にその他のことを優先するという答えが返ってきます。心理的なストレスの多くは、このギャップから起こります。

また、この価値観どおりに行動することは、簡単ではありません。家族のために一生懸命働いてきたけれど、結局、家族とコミュニケーションをとってこなかった男性はたくさんいます。配偶者のことがいちばん大切だと言いながら、配偶者とコミュニケーションをとる時間すらもたず、熟年離婚なんてこともよく聞く話です。

価値観を整理してみましょう

さて、家族を大切にしましょうという……話ではありません。自分が大切だと思っている価値観を大切にした行動をとれるように意識することでストレスが減るという話です。この機会に、いろんなことの価値観を整理してみてはいかがでしょう。

・配偶者
・仕事
・子育て
・一人の時間
・友人
・遊び
・健康

などある中で、あなたはどれを一番大切にしたいですか。その次に大切にしたいことはなんですか。すべてを順番どおりに優先するというのも偏った生き方かもしれませんが、一番大切なものを一番優先して行動するというのは、相当なストレス軽減になります。

価値観を大切にした行動を見た

先日、こんな光景を見ました。私がある下りの電車に乗っていると、向かいの席に5歳くらいの男の子とそのお母さんが一緒に座っていました。1つ目の駅に到着したときに、ホームの向かいに上り電車がすべりこんできました。向かいの電車を見ながら男の子は「お母さん、新型車両だよ!」とちょっと興奮気味に話しました。その男の子は、電車が大好きだったよう。お母さんは、それを聞いて、一瞬の迷いもなく「乗ろっか」と言って、子どもの手を引いて向かいの電車に飛び乗りました。「今度、乗ろう」でもなく「乗りたいの?」でもなく、「乗ろっか」といい終わらないくらいに、子どもの手を引いて向いの電車に飛び乗っていました。

大切だと思っていることに心を費やす

よほど、お母さんに余裕があったのか、お母さんも電車好きだったのか、それは私にはわかりませんが、躊躇なく、逆方向の電車に子どもの手を引いて飛び乗れる行動力はすてきだな……と思いました。

大切だと思っていることに心を費やすと、随分ストレスが軽減される。そんなお話でした。



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