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学校の話をしない子どもと向き合うには?関わり方のヒント3つ

家で学校のことを話したがらない子どもは、意外と多いものです。年齢が上がるに従って増えてくる傾向にあり、対応の仕方も変わってきます。学校の話をしない子どもとの関わり方のヒントをまとめました。

鈴木 邦明

執筆者:鈴木 邦明

子育て・教育ガイド

学校の話をしない子どもとの向き合い方

学校の話をしない子ども

話をしない子どもの場合、スマホなどの扱いは慎重に

家で学校のことを話したがらない子どもは、意外と多いもの。元々あまり話さないというタイプの子どももいますが、年齢が上がるに従って親に話しにくいことが出てくるため、話さなくなることが多いようです。
子どもが親に話してくれず、学校での様子が分からない場合、どうしたら良いでしょう? 関わり方のヒントをまとめました。

【目次】  

学校の話をしない子どもへの無理な詮索は、逆効果にも

親は子どものことが心配なため、あれこれと聞きたくなるものですが、あまりに詮索をし過ぎると、さらに話をしなくなってしまう可能性があります。

またスマホなどを持つようになった子どもに対して、不適切な使用を心配する親の気持ちと、中身を見られたくない子どもの気持ちがぶつかってしまうこともあります。
スマホについては、年齢に応じて家の中での使用におけるルール作りが大切です。例えば、「夜の9時以降はリビングの決められた場所に置く。ただし親は中を見るようなことはしない」といったような約束です。
 

話をしない子との関わり方ヒント1:子どもの様子をしっかりと見る

話をしない子ども

学校の話をしない子どもはしっかりと様子の観察が必要

子どもは何かのトラブルを抱えている場合、様々な変化が出てきます。トラブルの質が軽いものであれば、ちょっと顔色が優れない、少し機嫌が悪いくらいの変化であることが多いです。
中には、心配事があると腹痛になる子どももいます。ストレスを抱えていることが、胃などに影響を与えているものです。頭痛、微熱、体のだるさなども同様です。

それがもし、もっと大きな変化、例えば、体調不良、モノが無くなる、お金の使い方が荒くなるようになった場合は、何らかの対応が必要になってきます。子どもの様子の変化には、他の誰かが関わっており、いじめの被害者もしくはそれに近い立場であることが考えられます。

学習用具の扱いがそれなりにきちんとしていた子どもが、急にモノが無くなることが増えた場合、友達に取られた(あげた)可能性が考えられます。お金の使い方が荒くなっている場合は、友達におごっている(おごらされた)ことが考えられます。

こういったことは徐々にエスカレートしていきます。お金の場合、自分で管理できる金額を超えてしまうと、親の財布からお金を盗んでしまう場合もあります。気づいたら早めに担任に連絡を取り、対応していくことが望まれます。
 

話をしない子との関わり方ヒント2:親同士できちんとつながっておく

話をしない子ども

学校の話をしない子どもの場合、親同士のつながりが大事になる

連絡帳を書き忘れるタイプや、話している内容が分かりにくい子ども場合はなおさら、気軽に確認できる親同士のつながりがあると助かります。全ての親とつながる必要はないですが、誰かとつながっているようにしたいものです。

ただ、親同士の付き合いで、時間的にも精神的にも金銭的にも大変になってしまっては困りものです。疲れてしまわないよう、注意する必要もあります。

誰かの悪口を言うような方とは、できればあまり関わらない方が良いでしょう。人が集まると派閥争いのようなことをしたがる人もいます。そういった人は、人の悪口を言うことで自分側を正当化したり、周りをまとまらせたがります。こういったタイプの人とは、距離を置くようにした方が良いでしょう。

変な人間関係にはあまり関わらず、助けたり、助けられたりするのが良い関係です。
 

話をしない子との関わり方ヒント3:学校の先生との連絡を密にとる

話をしない子どもの場合、教師との密に関わった方が良い

話をしない子どもの場合、教師との密に関わった方が良い

学校の先生との連絡方法は、内容によって使い分けましょう。子どもに見られても良いもの(見せたいもの)は、連絡帳に書きます。

急ぎの場合は、電話にします。よく保護者から「教員は忙しそうなのでどのタイミングで電話をして良いのか迷う」ということを聞きますが、実はどの時間に電話を掛けも大丈夫です。

授業中のために出られないことも多いですが、その場合は折り返し電話を掛けてくれるように伝言をしてくれます。次の日まで持ち越したくないようなことが起きた場合、子どもから話を聞いたら、すぐにでも電話をすると良いでしょう。

緊急事態の場合は、直接学校へ行くということもありでしょう。例えば、子どもの学習用具が意図的に壊されたけれども、そのことを教師は知らない、教師の見えない所でいじめがあったのだが、特にその日にひどいことをされたなどの場合です。

状況が難しいものの場合は、互いに顔を見ながら話をした方が理解し合えることが多いです。フットワークの軽い教師の場合は、何か問題が発生した際、教師から家庭に電話などで連絡があり、その後、自宅に訪問して話をするということもあります。

また教師と情報交換をしたい場合は、懇談会の後や、個人面談などが最適です。懇談会などには可能な限り参加をして、色々な情報を得るようにしましょう。懇談会が終わったら、少しでも良いので担任の先生と話をすると良いです。「最近、うちの子どもはご迷惑をお掛けしていませんか?」という感じで聞くとスムーズに話が始まります。問題があれば、話してくれますし、無ければ無いと言ってくれます。


今回、家庭で学校のことを話さない子どもについてまとめました。親が周りの親ときちんとつながっていることや子どもの様子をしっかりと観察することが大切になります。

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