リタリンとは?
リタリンの依存性の高さはコカインと同じとも言われる(画像はイメージです) |
このリタリン、米国では約10年前からその依存性の高さと依存者の増大が社会問題となった薬でもあり、日本でも数年前から乱用の広まりが報道されてきました。日本では若者の間で「ビタミンR」などと呼ばれ、「合法的覚せい剤」などという誤った認識でネットや街で取り引きされることもあるようです。今年2007年6月にもSNSを通じてリタリンを販売していたという24歳の女性が逮捕されたという事件があったばかりでした。
リタリン(Ritalin)とは、塩酸メチルフェニデートという成分を有効成分とする中枢神経興奮剤で、日本では日本チバガイギー社が製造、ノバルティスファーマ社がリタリン錠「チバ」として販売しているものです。日本の精神医療では睡眠障害の一つであるナルコレプシーの症状改善に使用され、また難治性のうつ病患者にも処方されるとのこと。
しかし、米国では注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断された児童への治療薬として爆発的に広まり、その後大きな社会問題となった経緯があります。