懲りずに続く、「悶々お悩み相談室」!みなさまのあんまし深刻じゃないお悩みや日常の微苦笑その他に、日々血の汗を流すふりして惰性で生きてる子持ちガイド☆カワサキ(♀・乙女座32才B型)が、それなりに精一杯お答えさせていただきまふ。


本日のお悩み:下の子が生まれて以来、上の子をかわいく思えません。(桃子・30歳)

上の子も上の子なりに、懸命に自分の存在をアピールするのです
兄弟関係は、生存競争の顔ももつ。上の子も上の子なりに、懸命に自分の存在をアピールするのです。
上の子から4年開いて、今年の初めに下の子を出産。女の子二人ですが、長女が次女の誕生を境に、態度がすっかり変わってしまいました。「赤ちゃん返りがあるよ」とは周りから聞いていたのですが、次女の世話に自分の時間を全て取られている時に、長女に甘えられたりぐずられたり、時々は私の気をひきたいために嘘までつくのを見ると、本当に嫌です。

以前はどちらかと言うと育てやすく、時々ぐずって困ることはあっても、あまり手がかからないほうかなと思っていたのですが、今は全然。一緒に外出するのが嫌になるほどです。自分がちやほやされていないと機嫌が悪くなるところなど、だんだんダンナや、ダンナの親戚たちに似てきた気もします。下の子は素直でおとなしい感じで(まだ赤ちゃんなので、わかりませんが)、私に似ていると思います。

次女の世話に追われているのに、長女が大騒ぎすると、「よりによって何でいま騒ぐの?」と切れそうになります。この間、長女が食べ物をひっくり返して泣き続けたとき、とうとう叩いてしまいました。手を出しちゃいけないって分かっていても、自分が止められなかったのがショックでした。それからは頭にきても、とにかく自分の気持ちがおさまるまで無視します。でも、これも虐待だと聞いて・・・。どうしたらいいでしょうか?




「手を上げてしまった」と、とても胸を痛めていらっしゃいますね。子どもに手を上げてしまったお母さんは、みんな苦しみます。わかってはいるのに、体力的にも精神的にも疲れきってしまって、桃子さんの臨界点を超してしまったのでしょう。「もう手をあげたくない」と自分をコントロールしようとする桃子さん、その気持ちがあれば、もう大丈夫ですよ。

無視が虐待かどうかということですが、お母さんが自分を押さえるための一時的な「無視」は、私は虐待ではなく、虐待を避けるメソッドの一つだと考えています。ポイントは、お子さんに「ごめんね。お母さんはいまとても怒っているからあなたのお話をきいてあげることができないの」と理由を告げて、あくまでも短時間で切り上げられること。理由が告げられない無視は、子どももわけが分からないので傷つきますが、理由がわかればその理由に向けて対処しようとします。

虐待に定義される「無視」は、長期に渡って無関心を貫き、物理的または精神的なケアをしないというもの。つまり、養育の放棄です。桃子さんのおっしゃる「無視」とは、まったく異質なものです。

弟や妹が生まれて、上の子の様子が変わってしまうことは、個人差はあれども本当によくあること。日本でよく言われる「赤ちゃん返り」ですが、これは世界共通の現象。乳幼児の発達心理でも、これを「Sibling Rivalry(きょうだい間競争)」などと呼びます。

子どもは、大人に世話をされて育つ必要があります。それまで自分に向けられていた「養育」や「関心」がほかの子どもに移ったのを敏感に感じ取り、再び注目を集めるべく、それまでとは顕著に異なる行動に出るわけです。

桃子さんの長女は、きっと次女の誕生をワクワクしながら待ち望み、新しい妹の登場を心から喜んでいたはずです。でもその後、周囲の大人の関心が自分から次女に移ってしまったのを見て、「これは一体どういうこと?」と、怒りを感じたのです。

周囲の大人が、より手のかかる赤ちゃんへと移るのも当たり前、上の子が怒りを感じるのも当たり前、これはごく自然なことです。赤ちゃんをいじめてしまうお姉ちゃんやお兄ちゃんもいますから、桃子さんの長女は、むしろ赤ちゃんに怒りをぶつけてはいけないと理解している、とても自制心のある賢いお子さんだと思います。

でも、怒りはどこかへ解放しないといけない。そこで、怒りの矛先をお母さんに向けたのです。もし桃子さんが余裕のある状態だったら、きっと受け止めることのできるような怒りも、乳児育児に追われているときは逆に「なんで?いままではいい子だったのに!」と腹の立つもの。

いまの状況は、お母さんも長女も、お互いに「こんなはずじゃなかった」と、腹を立てあっているように見えます。まずは桃子さんの側から、長女を次女の子育てに上手に巻き込んでみてはいかがでしょうか。オムツを替えたり、授乳する姿を見せたりしながら、「あなたも昔はこうだったのよ」と小さいときの話をしてあげたり、お手伝いを上手にできるようになったら絶賛し、「あなたのようなお姉ちゃんがいるから助かるわ」という言葉を贈るなど、お姉さんとしての自信をつけさせてあげるのです。対外的に、例えばおばあちゃんやご近所の方の前で、「お姉ちゃんがたくさん手伝ってくれるので、私もとても助かっています」と口に出して言ってあげるのも一つの方法です。

目的は、長女に新しい「ポジション」を与えてあげるということ。いま長女が桃子さんを困らせているのは、自分はどこまで許されるのか限界を試しているのと、自分のポジションを失ってしまったフラストレーションの表れです。

新しいベビーの到来は、お母さんにとっても子どもにとっても、もちろん家族全員にとって新しい環境。旦那さんやご親戚も巻き込み、いっそ「上の子はパパお願い!」と、休日に二人で出かけてもらってみては?決して桃子さんひとりで抱え込まずに、よい形で発散する方法を考えてみて下さい。


先輩母の皆さま、桃子さんにエールを!

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もん【悶】
心の中に思い悩む。もだえ苦しむ。うれえ悩む。

もんもん【悶悶】
もだえ苦しむさま。

もんもんもん【悶悶悶】
血圧上昇、発汗、発熱、動悸、息切れ、めまいがするほどに悩む様子。

もんもんもんもん【悶悶悶悶】
……もうええっちゅーねん。

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