久々の登場、「悶々お悩み相談室」!みなさまのあんまし深刻じゃないお悩みや日常の微苦笑その他に、日々血の汗を流すふりして惰性で生きてる子持ちガイド☆カワサキ(♀・乙女座32才B型)が、それなりに精一杯お答えさせていただきまふ。
本日のお悩み:泣く子供を預けて働く私は、悪い母でしょうか?(てぃらのさん・31歳)
働く母は皆、うしろ髪ひかれまくりなのだ |
息子は、朝、保母さんに託して出かけようとする私の足元にすがり付いて大声で泣きわめき、その様子はこの世の終わりかというほど。それをなだめすかして、最後には保母さんに引きはがしてもらうようにして仕事に出かける日々が1ヶ月続き、息子も私も疲れきってしまいました。「本当にこれでいいのだろうか。泣きわめく息子を置いて仕事に出かけるなんて、私は悪い母親なのじゃないか」そう思うと、これまで子育てにも仕事にも精一杯頑張ってきた気持ちも、どこかでポキッと折れてしまいそうになります。
あぁ~~、カワサキ、泣けてきちゃいます。「仕事にも子育てにも精一杯頑張ってきた」てぃらのさん、「ポキッと折れそうになる」とおっしゃりながらも、まだポキッとは折れずにどうにか持ちこたえていらっしゃるんですね。
泣き叫ぶお子さんを、後ろ髪引かれる思いでベビールームに託して仕事に出かける日々を1ヶ月。産後に職場に復帰するだけでも、相当な集中力と精神力を必要とするのに、そのうえお子さんの保育にも頭を悩ませて、それでも折れずに頑張っているなんて、てぃらのさん、あなたは本当に強い女性だと思います。へっぽこなカワサキだったら3日ともちません。
産後の仕事への復帰で、誰しもが頭を抱えるのが、子どもの保育の問題。「○ヶ月なら後追いしないで、スムーズに保育園に慣れてくれる」、「○歳になったら口で言って分かるようになるから、母子分離しやすい」・・・子どもの発達や、母子の精神的・身体的関係はそれぞれ千差万別なのに、○ヶ月なら、○歳ならと一律に「親と子が別れやすい時期」を判断することはできません。仮に○ヶ月で、後追いがないうちに首尾よく保育園に入れた!ということになっても、子どもは成長するにつれて自然と後追いする時期に入るわけです。すると、その時期はやはりその子も別れ際に大泣きするものなんですよ。
だから、母子分離の時期というのは、「○ヶ月や○歳が最適」だなんて言えないというのが正直なところ。母子分離の時期は、ママと子どもがお互いに決めるもの・・・だと思うのですが、どうでしょう?
それはそれは遠~い昔、まだ仕事を持つ母親が少なくて「3歳児神話」が健在だったころ、ある大学院生のママが保育園に子供を預けて出かけようとしたら、
「大学院に行くのは、自分のわがまま。仕事でもないのに子供を預けて自分の勉強をしに行くなんて、あなたは悪い母親」
と断じられたそうです。その方は、今では著名な大学教授になられて、色々なところで子育てについて助言なさっています。「泣く子供を預けるからといって、悪い母では全くない」、むしろ、その子どもが別れ際に泣くことに適切に対応することの方が大切なんだそうです。
別れ際に子どもが泣くのは、「その人を自分のお母さんだと認識し」、かつ「愛着を持っている」証拠。ちゃんと理解してくれている証拠でもあるんです。だから、別れ際に子どもが泣かないようにと、ママがそーっと姿を消すようなことは、なるべくしないほうがいいんですよ、と、あるベテランベビーシッターさんは言います。「ママはいつの間にかいなくなってしまうかもしれない」という不安が強くなってしまうのだそうです。
別れ際は、子どもが大人の言葉を分かる分からないに関わらず、きちんと「ママはご用があって、お出かけするけれど、○時には帰ってくるからね。それまで先生やお友達と遊んでいてね」と、きちんと「不在の限界」を宣言してあげること、つまり「いずれ帰ってくる」ことを約束するのが大切なのだとか。そして約束どおりに帰ってくる。「ママが去る姿」と「ママが現れる姿」の両方をきちんと見ることで、次第に子どもは因果関係を理解し、安心してママを見送ることができるようになるのです。
子どもが泣く姿を見て、つらく思わないお母さんはいないでしょう。でも、その泣く姿にちゃんと対応してあげることが、「いってらっしゃい」とにっこり笑ってくれる朝への一番の近道!今はてぃらのさんもお子さんもつらいかもしれませんが、お二人にはきっと乗り越えられる山です、頑張って!
働く先輩母のみなさま、てぃらのさんにぜひエールを!
みなさんが「子供を預けたとき」の悲喜こもごも話を教えて下さい。書き込みはこちら!
お悩み絶賛大募集中!
もん【悶】
心の中に思い悩む。もだえ苦しむ。うれえ悩む。
もんもん【悶悶】
もだえ苦しむさま。
もんもんもん【悶悶悶】
血圧上昇、発汗、発熱、動悸、息切れ、めまいがするほどに悩む様子。
もんもんもんもん【悶悶悶悶】
……もうええっちゅーねん。
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