「条件依存」世代の背中を押すデキ婚という選択
20代後半から30代のカップルとなると、様相は少し異なってくる。多くが大人として分別を身につけている中での不意の妊娠をきっかけに、「それなら結婚しようか」と踏み切るケースが多い。(⇒結婚が先か、妊娠が先か)もともとこの世代では、少し前に過熱した「負け犬」論争にもあったように、結婚や出産を躊躇する人も多い。既に築き上げてきたキャリアや私生活のサイクルを手放すことへの不安から、結婚・出産を先延ばしにしてきた層だが、男女ともに「自分のやりたいことに区切りが付いたら」「経済的にゆとりができたら」「保育園、会社・行政の子育て支援など、子どもを産んでも仕事のできる環境が整ったら」結婚・出産してもいいという、「条件依存世代」なのである。(⇒あなたは産む人?産まない人?)。「女性における子どもの価値観」(1999年 柏木惠子・永久ひさ子 著)には、30歳世代で顕著な産む理由を以下にあげている。
- 2人だけの生活は十分楽しんだから
- 妊娠・出産を経験したいから
- 夫婦関係が安定したので
- 年をとったときにいないと淋しい
- 生活に変化が生まれる
- 自分の生活に区切りがついたから
- 経済的なゆとりができたから
- 仕事が軌道にのったので
- 手伝ってくれる人がいたので
- よい保育園があったので