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子どもは欲しいが亭主はいらない? シングルマザーという選択(3ページ目)

シングルマザー家庭、122万世帯以上。夫は要らないが子どもは欲しいという人が増えています。そんな最近のライフスタイルをご紹介。お金や保育のやりくりについて実態に迫ります。

河崎 環

執筆者:河崎 環

子育てガイド

不倫、そして「未婚の母」

こんな宝物をもらうことができたなんて
こんな宝物をもらうことができたなんて
外資系企業に勤めるリエさんの周りでは、不倫だらけだ。決して大きくない東京オフィスの中で、人間関係が入り交じっている。リエさんもまた、以前の職場で出会った妻子ある上司との関係を4年間続けてきた。別に奥さんと別れてくれなんて思わない。彼も口では色々言うが、本当は家庭を壊す気なんてさらさらないというのは、空気でわかる。自分のマンションに彼が月に何度か通い、ときどき休日を一緒に過ごす、そのくらいの付き合いのほうが私には合っている、と思ってきた。

あるとき、妊娠した。彼の驚いた表情の中に、一瞬、怒りのようなものが走ったように見えた。
「じゃ、お金、要るよね」
と、堕胎を示唆された。「2度目だね」
そう、2度目だった。リエさんには、もう堕ろす気はなかった。年齢のこと、仕事のこと、いろいろ考えると、一人でも産みたいと思った上での報告だった。彼とは口論になったが、彼に面倒をかけないという約束のもと、出産・準備費用をもってもらうということで、決着がついた。

実家の母親は絶句した。職場は凍りついた。しかし、年収800万を稼ぎ出し、多くはないが堅実に貯金もしてきたリエさんには、自分でやっていけるという自信があった。産休・育休をがっちりと取得し、自分の体のことも考えて、約1年後に復帰。出産前、職場では好奇の目で見られたが、「外資」だからか意外と後腐れがない。もしトラブルがあったら、多少条件が悪くなっても転職してつないでいけるという自負もある。

娘の無認可保育所への入所は、早めに動いたおかげでスムーズに行った。子どもの病気や自分の体調で仕事に影響が出るときは、さすがにブルーになることもあるけれど、子どもがかわいくて仕方ない。自分の分身だ、と思う。こんなにかわいいのだったら、もっと早くに産んでおけばよかった。同世代の結婚した友人たちは、みんな結婚生活でフラストレーションを抱えている。実家の両親はいまだに完全な理解を示してはくれないが、結婚なんて面倒なことなしに、こんな宝物をもらうことができたなんて、と、時々彼に似た表情をする娘の笑顔を見て、ちょっぴりの不安とたくさんの幸せをかみ締める。

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