≪INDEX≫
1: 日本の母子家庭は122万世帯以上・・・P1
2: 夫は「巨大な子ども」?・・・P1
3: 「奥様」生活を手放し、資格取得・・・P2
4: 不倫、そして「未婚の母」・・・P3
5: 国際結婚を解消・・・P4
6: シングルマザーに踏み出す要件とは・・・P4

日本の母子家庭は122万世帯以上

2003年、日本の母子世帯数は122万5000世帯超となり、5年間で28.3%の増加をみた。背景には、2002年に過去最多の29万件となった離婚件数の増加があると考えられている。母子家庭となった理由は、離婚が最も多い8割弱を占めており、次いで死別(12%)、未婚時の出産(6.8%)と報告されている。

母子家庭の収入は一般の約4割
母子家庭の収入は一般の約4割
母子家庭の世帯平均所得は233.6万円で、世帯人員一人当たりでは87.3万円。一般世帯では平均所得589.3万円、世帯人員一人当たり204.7万円なので、母子家庭では一般家庭のおよそ4割の収入でやりくりをしていることになり、実際に母子世帯の73%が、暮らし向きを「大変苦しい」「やや苦しい」と感じているという。
(⇒厚生労働省:平成16年度版 母子家庭の母の就業の支援に関する年次報告 第1節 母子家庭の生活の状況

所得の内訳は、ほとんどが働くことによって得る収入だが、所得の中に社会保障や養育費という項目があるのも、母子家庭世帯の特徴である。母子家庭の経済が、母親の収入だけではなかなか成り立たないということを表してもいるわけだが、離婚した母子家庭の中には、別れた夫の側から養育費をもらえない、または不払いというケースも多々あり、行政では「養育費をもらいましょう!」として、母子家庭に呼びかけている。
大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)

夫は「巨大なこども」?

シングルマザーは、家族の稼ぎ頭である。シングルマザーの83%が仕事を持ち、収入を得ているが、そのうちフルタイムで働いている人は39.2%、パート・アルバイトは49%で、一世帯あたりの収入が低い要因ともなっている。完全失業率は8.9%で、一般家庭の4.7%に比べてはるかに高い。

職場でのリストラが検討されるとき、シングルマザーが対象となってしまうケースは決して少なくない。子どもの病気などで休みが多かったり、フレックスタイムを大いに活用していたりする様子が、不利に働くことがある。特に数字のみに偏った成果主義の職場においては、残業時間数で評価をするところもあるので、残業のしにくいシングルマザーには厳しい。

こうした背景から、母子家庭の就労を支援するために保育所での優先入所が徹底され始め、保育の需要に合わせて保育時間前後30分の延長保育、夜間保育や病後児保育、放課後児童クラブなどが対応されているが、実際には保育園ママのおよそ4人に1人と言われるシングルマザーの保育需要を支援するには、まだまだ満たないというのが現実だ。

統計から見るとこのような厳しい状況を抱えているシングルマザーだが、統計から見える景色とはまた違った景色もある。母と子だけの日々の暮らしはシンプルで快適、言葉は悪いが「巨大なガキ」である夫のいないほうが、よほど子育てを楽しめる、と語るシングルマザーもいる。シングルマザーライフの現実とは、いったいどのようなものなのか。母子家庭に至った経緯は様々だが、3人のシングルマザーのケースを見てみたい。(文中仮名。細部は事実と変えてあります)

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