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我が子をアレルギーから守る10のコツ(2ページ目)

我が子のアレルギーをできるだけ「軽く」、そして「治してあげたい」と思うのが親心です。そこで我が子をアレルギーから守るための「10のコツ」を衣食住にわけてご紹介します。

執筆者:松下 和代

その5:安心できる食品を選ぶ

食事
手料理のいいところは自分で食品成分を確かめ子どもに提供できること
安心して食べることのできる食品を選ぶためにも、「小麦粉は含まれていないか」など、きちんと成分の表示を見て買う習慣をつけましょう。最近では、生産者の顔を出した野菜などが出ています。きちんとした管理のもとつくられた食品は安心ですね。外食や、パンや惣菜などを購入する際には、表示が明確で質問に誠意ある返答をくれるお店で買いましょう。

その6:脂と塩と砂糖に気をつける

食品の油脂のとり方ひとつで、体の調子がずいぶん変わってくるもの。動物性の脂は控えめに。植物性の油に関しても、「リノール酸」のとり過ぎは、アレルギーを誘発すると言われています。このリノール酸のバランスを整えることができるのが、魚油やしそ油に含まれる「アルファリノレン酸」。できるだけ色々な種類の油、しそ油、オリーブ油、グレープシードオイルなどを使い、バランスを保つようにしましょう。大豆アレルギーの子供は、大豆油の混入のないPCA検査合格品(微量の大豆混入がないかを動物実験で確認した油)を利用しましょう。

他には米や野菜を中心に甘いものは控え、味付けも濃い味付けは控えるのが吉。ダシのもとなど化学調味料は、人工的に作られたナトリウムを多く含まれるので、出来るだけだしも天然で取るようにしましょう。

砂糖は腸内細菌の状態を悪くし、アレルギーを悪化させる恐れがあります。天然の甘さになれるように。お菓子は市販での購入を控えて、可能な限り入っている成分がわかるよう手作するといいですね。

その7:旬のもの、新鮮なものを口にする

旬のものは、その時期の自然の恵みをたくさん浴び育っているので、栄養価も旬から外れた頃に比べて豊富でオススメ。有機野菜など、化学肥料や農薬を一切使用せず育った野菜を利用し、「有機JASマーク」があるものを中心に購入できるといいです。地のものは新鮮で、その土地に暮らす人の体にあった食品。その土地の新鮮な食品を使うようにするのがおいしさのポイントでもあります。

その8:いろんな食品をまんべんなく食べる

アレルギー体質の子供は、主食やたんぱく質など同じ食品を毎日利用することを避け、日をあけて利用するなどの対応が必要となってきます。特に除去食が必要な場合を除き、食べていけないものはありませんが、食べ続けてよいものもありません。食物アレルギーが心配な方は、医師の診察のもと、「食物抗原強弱表」や「同じ仲間の食品の分類」などを参考にしながら、過敏物を避けながら、食品の幅を広げていきましょう。

その9:家の空気をいつも快適に保つ

住居
アレルギー以前に、きれいな住まいは心も軽やかになります
室内での動物は、タブー。ペットの感染症、唾液、フケ、糞などがアレルゲンとなることがあるからです。どうしても飼わないといけないときは、まめに毛繕いをして、掃除を丁寧に行うことがポイント。ご存知かもしれませんが、タバコの煙もアレルギーを誘発します。家族の中で喫煙者がいる場合には、思い切って禁煙を!

他には、毎朝、窓を開けての換気と掃除を心がけましょう。朝の掃除は、夜中に落ちた体からの汚れを取り去り、ダニの繁殖を防ぎます。花粉症などの場合は、換気と一緒に室内に花粉を持ち込まないように。空気清浄機など、積極的に利用するといいですね。

その10:家の掃除は丁寧に行う

毎日、整理整頓し、ぬいぐるみはダニの繁殖につながるのでしまっておく。タンスなどの下は埃がたまりやすいだけに意識して掃除をしましょう。額や埃のたまりやすい置物などは、できるだけおかないようにするのがいいですね。

掃除方法はフローリングの場合、いきなり掃除機をかけると埃を飛ばしてしまうので、一度モップをかけます。その後、掃除機をかけ、雑巾で拭くといった方法が有効です。また、子どもがハイハイする頃は、床のものを拾って口に入れることが増えるので、食べこぼしのカスなど見つけたらすぐに掃除する習慣をつけましょう。


以上、我が子をアレルギーから守るコツです。実はこれ、アレルギーでない方も、普段の生活を快適に過ごせるコツなのです。つまり、家族みんなが快適に生活できる環境を整備することが、アレルギーを緩和するすることにつながるのです。



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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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