子供を喘息にしないためにできる3箇条とは

Q:待望の赤ちゃんが生まれました。でも、私も夫もアレルギー体質なので、子供が喘息などにならないかどうかとても心配です。喘息にならないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。何か方法はありませんか?

A:お答えします。アレルギーの病気は、遺伝の要素と環境の要素が合わさって発症します。両親共に何らかのアレルギーがある場合、子供もアレルギー体質を持つ可能性はかなり高いですし、片親がそうであっても可能性は高くなる印象です。そのように子供がアレルギー体質を持つかも知れない場合、どうすれば子供の発症を防げるのか?

前々回子供を喘息にしない3ポイント(妊娠中編)・前回子供を喘息にしない3ポイント(育児中編)であげた対策も必ずチェックしてください。

今回のチェックポイント3つは、感染と関係があります。
  • あまり小さい頃に抗生物質を投与しない
  • 1歳未満でウイルス感染を起こすとよくない
  • 不潔志向!
です。

あまり小さい頃に抗生物質を投与しない

前回、二歳以下の腸が未熟な時期に腸内細菌が乱れることがアレルギーを悪化させることを書きました。そのため乳酸菌・ビフィズス菌・オリゴ糖を含む食品を摂ることをおすすめしましたね。逆に腸内細菌が乱れるのはなぜか。

実は抗生物質がその原因の一つであるといわれています。抗生物質で腸内細菌のうち、善玉菌が影響を受けてしまい、悪玉菌がはびこる原因となっているのです。風邪の時などでも抗生物質を使うのはアレルギーにとっては良くないことなので、よく主治医と相談して使うようにしたいもの。

1歳未満でウイルス感染を起こすとよくない

免疫系が未熟な時期にウイルス感染を起こすとアレルギーになりやすいようです。特に乳児の呼吸器症状を起こしやすいRSウイルスというウイルスがありますが、これが要注意です。ウイルス感染の予防は本当に難しいのですが、流行しやすい冬から春先には外出を控える、家族がかぜをひいているときにはなるべく違う部屋で寝かせるをといった予防が必要かと思います。

また、たばこの煙を吸うことで感染が起こりやすくなるといわれていますから、前々回子供を喘息にしない3ポイント(妊娠中編)で述べたようにたばこはだめです。それと元々ウイルスには抗生物質は効きませんので、「風邪の時の抗生物質」はウイルスには無意味です。

不潔志向ってどういうこと?

こんなことも大事なのです
こんなことも大事なのです
最近の子供たちは雑菌・土に触れることがあまりないようです。以前に比べて清潔になってしまった生活様式がアレルギーの増加に結びついているようです。小さい頃、下に落ちたものでも何でも口に入れますよね。あれで色々な細菌を体内に入れ、免疫系を学習させているのです。小さいうちにそのような学習をしていないと、免疫系が間違いを起こす「アレルギー」が起こりやすくなるようです。

まとめると、細菌による感染はアレルギーにとって悪くはないが、ウイルスによる感染は好ましくない、といえるでしょう。

育児中のお母さんは以上の点をチェックして、喘息の予防に努めましょう。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。

<参考リンク先>
子供を喘息にしない3ポイント(妊娠中編)
子供を喘息にしない3ポイント(育児中編)
喘息の原因って何?(All About記事)
喘息クイズ(ぜんそく大事点ブログ)
小児気管支喘息ガイドライン(リウマチ・アレルギー情報センター)
喘息EBMガイドライン(日本アレルギー協会)
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