憂うつな公園遊び、こんな経験ありませんか?
親にとって憂うつな場となりがちな公園。ちょっと見方を変えてみては? |
はっきり言うと、いろいろ考え出すときりがありません。外に出れば危険を伴いますし、人との接触も出てきます。そこで今回は、公園遊びの中で「ここだけはおさえてほしい」というポイントをご紹介していきます。
公園遊びは、社会性を身につける貴重な場
そもそも、「公園遊び」とは何のための時間でしょう? 体力をつけさせるため。外で遊べる元気な子に育てるため。これらも大事な要素ですが、最も大きな点は社会性を身につけるための時間ということです。そもそも、社会性とは何でしょう? 社会性には2つの側面があります。1つの側面は、それまで家族の中であれこれ手を掛けてもらい、愛着関係の基礎が固まってきた子どもが、視野を外に向けるということです。自分の家族以外の子どもと関わる中で、「友達はいま何を感じているのか」「どんな気持でいるのか」「いまは何をするとみんなのためにいいのか」を感じ取る力を身につけていきます。「空気が読める」ということですね。
もう1つの側面は、自分と他の子どもとの違いに気付き、違いを受け入れながら得意なことを教え合える関係を築くことです。このような感覚は、幼稚園や小学校に入学したとき、他の友達と一緒に協力して何かをつくり上げる基礎力になります。最近の凶悪犯罪や少年犯罪の犯人には、社会性欠如の傾向が見られるそう。これらを考慮してみれば、小さなときから公園での遊びを通じ社会性を養うことは、子どもの未来への大きなプレゼントといえるでしょう。
さて、それでは社会性を踏まえて、私たちは子どもにどんな風に関わっていけばいいのでしょうか?次のページでは、具体的に例を挙げてご紹介します。