光化学スモッグの原因や影響、対策を知っておこう
大気汚染は人体にも影響する可能性が。光化学スモッグ注意報の発令状況には気を配っておきたい
赤ちゃんや小さいお子さんを持つ方は、「外遊びしないほうがいいのか」「洗濯物は外に干さないほうがいいのか」などと気になるものです。
光化学スモッグについては、いま子育て中の保護者の方をはじめ、これから子育てをはじめる方も、ぜひ知っておいてほしいものです。基本的な情報をまとめましたので、ぜひご覧ください。
<目次>
光化学スモッグとは何? その原因
光化学スモッグは、簡単に言うと「大気汚染物質」です。
自動車の排ガスや工場の排煙には、窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物質(VOC)といった大気汚染物質が含まれます。ここに太陽の紫外線が当たると「光化学反応」が起き、大気中に「光化学オキシダント」が発生します。これが、光化学スモッグの原因物質。この光化学オキシダントの濃度が上昇すると、空気にモヤがかかったような状態になります。これを「光化学スモッグ」といいます。
光化学スモッグが発生しやすい状況
では、どのようなときに「光化学オキシダント」が発生しやすくなるのでしょうか?- 最高気温、25℃以上
- 日中、2.5時間以上の日照りがある
- 夏型の気圧配置であること
つまり、梅雨の合間や、初夏、夏などに多く発生しうることがわかりますね。
光化学スモッグの症状や人体への影響
光化学オキシダントの濃度が高くなると、人体に悪影響を与えかねません。特に赤ちゃんや小さい子どもは影響を受けやすく、目や喉などの痛み、咳といった症状が出ることもあります。※詳しくは「注意報発生! 光化学スモッグの症状・対処法」をご覧ください。
光化学スモッグ注意報の発令基準
冒頭でふれた光化学スモッグ注意報・警報は、光化学オキシダントの濃度が一定の基準を超えると発令されます。たとえば東京都の発令基準は以下のとおりです。- 光化学スモッグ注意報
オキシダント濃度が120ppb以上の状態になり、その状態が継続すると認められるとき - 光化学スモッグ警報
オキシダント濃度が240ppb以上の状態になり、その状態が継続すると認められるとき
光化学スモッグが発生したときの対処法
光化学スモッグ注意報・警報が発令されたら、以下のように対処しましょう。- お子さんと屋外で遊んでいた場合:すみやかに屋内に入る
- 屋内にいる場合:風の向きを考え、窓を閉める
- 目やのどの痛み、咳などの症状が出た場合:目を洗ったりうがいをしたりして安静に
- 症状が良くならない、あるいはひどくなった場合:医師に診察してもらう
光化学スモッグ注意報の発令状況を確認するには
光化学スモッグ注意報・警報が発令されたら、自治体によってはメールを配信したり、防災無線のスピーカーで知らせてくれるはずです。もし自分で確認したいなら、環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめくん」が便利。光化学スモッグだけでなく、SPMやPM2.5の発生状況も確認できます。なお、パソコンだけでなく、スマートフォンや携帯電話でも見ることができます。
あるいは、「光化学スモッグ注意報 東京都」など、お住まいの自治体名とセットで検索すれば、注意報や警報の発令状況を見られるサイトが見つかるはずです。たとえば東京都のように、メールアドレスを登録しておくことで、注意報や警報が発令されたら通知メールを受け取れるところもあります。
※参考:東京都 光化学スモッグ情報
家を出る前にパソコンで、あるいは屋外で遊んでいて「暑いな」と感じたらスマホでチェックして、光化学オキシダントからお子さんを守りましょう!
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