コンパクトデジカメとの違いはここだ!
まず、第一の違いは画質。そして、もうひとつの違いは撮りやすさだ。一番目の画質という理由はともかく、ふたつ目の「撮りやすさ」には首を傾げた読者もいるのではないだろうか。コンパクトスタイルのデジカメに比べて、いろいろなボタンがついていたりするデジタル一眼レフのどこが撮りやすいのかと。もっともな疑問ではないかと思われる。
しかし、デジタル一眼レフの利点はこのふたつに集約されるのである。まずは第一の差、画質を見ていくとしよう。
同じ画素数でもよく見ると……
画素数だけで見てしまうと、初心者用のデジタル一眼レフの多くが1000万~1200万画素のイメージセンサを搭載しており、同様に1000万画素程度のイメージセンサを搭載しているコンパクトスタイルデジカメの画素数と大差がない。しかし、一口に『1000万画素のイメージセンサ』と言っても、その中身はかなり違う。いや、圧倒的に違うといってしまってもいいだろう。論より証拠。画質がどれほど違うか、実際に見てみていただこう。筆者の手元に1000万画素のデジタルカメラが2台ある。片方はデジタル一眼レフで、もう片方は1/2.33型の1000万画素CCDを搭載したものだ。これで風景を撮り比べてみよう。
デジタル一眼カメラ 1000万画素
コンパクトスタイル 1000万画素
案の定ではあるが縮小画像ではまったくどちらがどうなのか判別がつかない。というわけで、橋梁部分を等倍で切り出してみた。
デジタル一眼カメラ
コンパクトデジタルカメラ
上がデジタル一眼レフで撮影したもので、下が1/2.33型のCCDを搭載したものだ。デジタル一眼レフ側が橋を吊るすワイヤーやビルの窓といったディテールをきっちり描写できていることがわかるだろう。
特にデジタル一眼レフ側では左のビルの影側でも窓ガラスが描写できているのが見てもらえるはずだ。一方、コンパクトでは壁面に溶け込んでしまっている。なぜここまでの画質の差が生まれるのであろうか。