「ハック!ノート」の全容
ノートとして扱いやすいスリムB5サイズ。全140ページ。 |
「アイデアボード」の説明に入る前に、まずは、ノートの基本構成からご紹介していきましょう。
ノートの体裁は最近定着しつつある「スリムB5サイズ」。持ち運びやすさ、そして書いた情報の見やすさを追求したサイズです。綴じ方式は見開き性のいいリング綴じを採用。表紙のカラーは小山さんの発案でアイデアを膨らませるイメージである暖色系のオレンジが使われています。
表紙は上質なノートを演出するため、革のような凹凸感のあるタイプ。オレンジという鮮やかさと、しっとりとした質感を共に味わっていただけます。
オレンジ色を全面に打ち出し、表紙には余計なデザインを極力なくしシンプルな顔。 |
その表紙を開くと、左側にはインデックス ページがあります。インデックス自体は特に珍しくありませんが、そのディテールにはこだわりました。具体的には、この罫線の幅を本文ページの罫線ときっちりと統一させました。
表紙裏側にはノート紙面と全く同じ罫線のインデックス。 |
これは、すでにコクヨの「文庫本ノート」で使われている小口をマーカーしてインデックスをつける使い方がより快適にできるようにするためです。
ご存じない方のために簡単にご説明しますと、一般にノートは時系列に書いていくのが基本ですので、カテゴリー分けは難しく、どうしても一つのカテゴリーは色々なページに点在してしまいます。そんな時にページの小口にマーカーを塗ります。このとき、罫線の一つの幅に塗るようにします。そして、インデックスの同じ罫線にも塗って、カテゴリーを書き込んでいきます。こうしておくことで、ページがまたがっていても、インデックスで見つけやすくなるという訳です。
罫線の幅を統一させることで、この様にインデックスの確認が行いやすい。 |
そして、そのインデックスの右側にはこのノートの活用法の説明が付いています。それ以降は140ページとたっぷりとした容量のノートが続きます。
このノートならではの使い方を図解した取説ページ。 |
紙面は、私たちに最も馴染み深い横罫線。その幅は7mm。万年筆の細字や中字くらいなら、しっかりと書き込んでいける罫線となっています。
シンプルで使い勝手のよい7mmの横罫線。 |
ノートの本質でもある中の紙は、書き心地を追求したオリジナルの筆記用紙が使われています。この紙は、とても薄口であるにもかかわらず、水性ゲルインクボールペンで書いてもインクがにじまず、裏抜けも少ないという上質紙です。今回のような140ページというたっぷりとしたページ数でもノート自体をそれほど重くしないというメリットもあります。
この紙で、万年筆での筆記テストを行ってみました。さすがに水性インクとの相性もいいというだけあって、万年筆でもほぼ快適に書くことができました。
ソフトな紙質なので、万年筆での書き心地も格別。 |
裏面を見てもおおむね良好。 |
私の持っているインクで試した範囲ですが、パイロットのブルーでゴシゴシと一カ所を塗りつぶすように書いた時だけ、裏抜けがやや見受けられました。これは極端に塗り込んだせいであって、ふつうに書いている分にはさほど気になるものではありません。