ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

プレゼンに革命! 手の平プロジェクター

パソコンの画面などを大きく映し出すプロジェクター。今、話題となっている手のひらサイズプロジェクター。その使い心地、そしてコンパクトさならではの用途をご紹介いたします。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


巷には低価格のウルトラモバイル パソコンが登場し、パソコンがグッと身近な存在になり、どこへでも気軽に持ち出せるようになってきた。それに伴い、外でパソコンを使う場面も、一人で黙々と仕事をするということだけでなく、ちょっとした打ち合わせやお客様との商談などでも使われ始めている。そんな時に便利なのが、画面を大きく映し出してくれるプロジェクターだ。

昨年末に住友スリーエムから発売されたMPro110は、そんなモバイルパソコンに最適な手のひらサイズという超コンパクトさ。
住友スリーエムのMPro110
住友スリーエムのMPro110


プロジェクターと深い関わりがある3M社


3M社というと<ポスト・イット>ノートに代表される粘着系商品のイメージが強い。しかし、プレゼンテーションツールにおいても実は、以前から深い関わりがあったのだ。

住友スリーエムの フレネルレンズ
球面ガラスレンズの屈折部分だけを平面に作り替えた「フレネルレンズ」
プロジェクター以前のプレゼン機器と言えばOHP。そのOHPにも3M社の技術が注ぎこまれている。投影機の台には大きなレンズがあるが、その表面に渦まき状の細かい溝が彫られているのを見たことがあると思う。これは同社が開発した「フレネルレンズ」というもの。これはガラスレンズのいいとこ取りをしたようなものだ。それまでのガラスのレンズでは曲面で光を屈折させていた。「フレネルレンズ」では、表面の屈折部分だけを取り出して平面にしてしまったという原理。つまり、大きなレンズは不要となり小型・軽量化を可能にすることで3M社OHPの開発に至った。

時代の変遷にあわせて、OHPだけでなく3M社独自のプロジェクターの開発・販売も行っていった。一方で、液晶ディスプレイの内部で利用されている輝度上昇フィルムという3M社が持っていた技術を、光学エンジンに応用することで、LEDという小さい光源を使ったプロジェクターの実用化に成功した。それが今回のMPro110。このコンパクト化の影には、3M社のレンズ技術およびフィルム技術などの融合があったのだ。

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