巷には低価格のウルトラモバイル パソコンが登場し、パソコンがグッと身近な存在になり、どこへでも気軽に持ち出せるようになってきた。それに伴い、外でパソコンを使う場面も、一人で黙々と仕事をするということだけでなく、ちょっとした打ち合わせやお客様との商談などでも使われ始めている。そんな時に便利なのが、画面を大きく映し出してくれるプロジェクターだ。
昨年末に住友スリーエムから発売されたMPro110は、そんなモバイルパソコンに最適な手のひらサイズという超コンパクトさ。
住友スリーエムのMPro110 |
プロジェクターと深い関わりがある3M社
3M社というと<ポスト・イット>ノートに代表される粘着系商品のイメージが強い。しかし、プレゼンテーションツールにおいても実は、以前から深い関わりがあったのだ。
球面ガラスレンズの屈折部分だけを平面に作り替えた「フレネルレンズ」 |
時代の変遷にあわせて、OHPだけでなく3M社独自のプロジェクターの開発・販売も行っていった。一方で、液晶ディスプレイの内部で利用されている輝度上昇フィルムという3M社が持っていた技術を、光学エンジンに応用することで、LEDという小さい光源を使ったプロジェクターの実用化に成功した。それが今回のMPro110。このコンパクト化の影には、3M社のレンズ技術およびフィルム技術などの融合があったのだ。