ロッドワークス KOIN 弧印
ロッドワークス KOIN(弧印)
ハンコと一口に言っても様々な種類がある。中でも重要な手続きで使うのが実印。大人になる一つの証として誰もが持つものだ。

その実印、普段あまり出番がないということと、さらには重要な書類に捺すという緊張感も加わり、いざ使うとなるとうまく捺せなかったという経験をお持ちの方は意外と多いのでは。そこで、今回ご紹介するKOIN(弧印)はそんな実印を捺しやすくするという画期的なものだ。

ユニークな形状は捺しやすさを考え抜いた結果生まれた

ロッドワークス KOIN 弧印
印面を横から見ると、平面でないことがわかる
まず、印面にご注目いただきたい。これまでのものは印面はフラットと相場は決まっていた。しかし、なんとこれは斜めになっているではないか。肉眼では斜めに見えるが、実は緩やかな円弧状、つまり曲面を描いているのだ。

なぜ、このような形に行き着いたのか、このハンコを開発したロッドワークスの戸塚さんにお聞きしてみた。

「そもそも、ハンコの捺しやすさというものは、印面の大きさと深い関わりがあります。一般に印面が大きいものは、捺しづらく、小さいものは捺しやすいという傾向があんです。紙に接する印面の面積が大きければ大きいほど捺すときの力が分散されてしまい、印影にカスレが出てしまう可能性が出てきてしまいます。

極端な例を挙げれば、いわゆるゴム印と呼ばれる四角い印がありますが、その大きなものを捺そうとすると、うまく力をかけてあげないと印面がきれいに出ないなんてこともあります。広い印面全体に均等の力を加えてあげるのは、なかなか難しいものです。一方、小さな認め印は、力が分散されず失敗することが少なくなります。」

そんな印面の大きさに着目し、ロッドワークスでは大きな印面でもきれいに捺せるように、円弧状にすることを思いつく。このときヒントになったのが、ローラー状の印刷機だったそうだ。新聞など大きな面に印刷しているのに、常に同じ仕上がりができるので、それをハンコに応用したという訳だ。
ロッドワークス KOIN 弧印
肉眼では確認できないが、印面は円弧状になっている
では、平面であったものが、円弧状になることで、一体何がそんなにいいのか。

これは、先ほどの接地面が面で捺していたのに対し、円弧状にすることで面ではなく線で捺すことになる。これにより、力のバランスが掛けやすくなるのだ。線だけでは、ハンコの印影ができない。そこで、円弧状の面をゴロンと転がすことでハンコの印影を作り出すのだ。イメージとしては、インクの吸い取り器のブロッターやロッキングチェアの足の動きをイメージしていただくと良いと思う。

このようにご説明しても、いまいちよく分かりにくいと思うので、実際に捺しているところを次のページでご覧に入れよう。