便利さをさらに一歩進めたトンボの新製品
トンボ鉛筆ブース
トンボブースで、毎年個人的に楽しみしている、デザインコレクションについては、残念ながら今回は新作はなかった。一方、一般文具の中では、これまで人気を博している商品をさらに進化させたものがいくつか見られた。その一つが、「リポーター コンパクト」。
「リポーターコンパクト」各367円。
トンボの「リポーター」と言えば、多色ボールペンに一石を投じた優れものだ。と言うのも、これまで同じ形をしていたノックボタンを色によって一つ一つ変えて、ブラインドノックを実現したというものである。それ以外にも、ノックを戻した時の音を静かにしたり、見た目は普通なのだが、クリップの強度を上げたりなど、多色ボールペンの基本性能をぐぐっと上げたものになっており、競合ひしめく多色ボールペン市場の中でも確固たる存在感を放っている。
リポーター同様ノックボタンの形状が色によって違う。 | 今回のコンパクトは、ラバーグリップになっていない。 |
その「リポーター」のコンパクトモデルが新たに仲間入りをしていた。ボディの長さは11.7cmとこれまでより、2cm以上も短くなっている。小さくとも、独自のノックの形状などのリポーターらしさはしっかりと備わっている。
コンパクトと言えども快適に握れるちょうどよいサイズ。 | ストラップ付きタイプも用意されている。504円。 |
ただ小さいという訳ではない。今回のものはクリップの上部に穴があり、ストラップが通せるようになっている。コンパクトさをいかして、よりアクティブに使うことができる。
もう一つは、個人的に大いに気になったのが、スティック糊の「消え色ピット」に詰め替えタイプが登場したことだ。ちなみに、これは昨年からすでに発売されていたそうだ。
詰め替えタイプ 消え色ピット 189円。
詰め替え対応の本体は262円。
詰め替え対応の本体は262円。
今回の詰め替え用の糊はこれまでの消え色ピットには使えず、専用の詰め替え対応の本体が必要になる。と言うのも、ボディをそのままに中身だけを詰め替えられるということだけでなく、実は本体側にもうれしい配慮ながされている。それは、1本1本の詰め替え糊が無駄なく使えるということだ。よくスティック糊がもうこれ以上繰り出せなくなっているのに、よくよく見てみると、内側にはまだたっぷりの糊が残っていることがある。私は常々これをもったいないと思っていた。
使い終わった本体に、この詰め替えをしっかりとはめ込んで、 | 詰め替え用のケースを外して、糊を引き込むだけでOK。 |
今回の詰め替え対応本体は、スティック糊を固定する「糊受け」と呼ばれる部分の構造を抜本的に見直して、これまでよりも54%も糊の残量を減らすことができたたいう。すべて使い切れるとまでは行かないが大幅な進歩といえよう。
トンボの製品に感じるのは、さらに一歩の使いやすさがあることだ。今回の新商品も、そうしたことが再認識させられるものだった。
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