美しく、そしてめくりやすい。まさに「紙技」
今回のノートは本の装丁デザイナーとしても有名な松田行正氏とコクヨのコラボレーションによって生まれた。松田氏は雑誌「COMFORT」「デザインの現場」などのアートディレクションを手がけている。コクヨ×松田行正氏のコラボレート | 専用の透明ケースには虹と宇宙をイメージしたデザインで飾られている |
今回のノートでは、「虹」と「宇宙」の2種類が用意されている。筒状の透明プラスチックカバーには、商品名を象徴するようなきれいな虹とシックな宇宙がデザインされている。この派手やかなカバーから取り出すと、打って変わってシンプルなハードカバーのノートが出現する。
上質な本のような装丁 | 表紙には、小さくnotebookとだけ 記されている |
さすが、装丁を専門にするデザイナーの手によるものだけあって、まるで一冊の上質な本というたたずまいを見せている。本っぽく見せているのは、そのサイズのせいもあるかもしれない。A5サイズよりもひとまわり小さい四六判というコンパクトサイズになっている。手に持つにはちょうどよいハンディさだ。
携帯にもちょうどよい
コンパクトなサイズ
コンパクトなサイズ
クロス張りされた表紙には、とても奥ゆかしく「notebook」とあるだけ。それ以外は模様や飾りなどが一切ないシンプルさが貫かれている。ただ1点だけ違うところがある。それがノート断面である小口だ。
きれいな曲線にカットされた小口
虹ノートの小口は七色に染め上げられ、宇宙ノートの方も夜空に点在する星が描かれている。さらには、小口がまるで波打つようにカットされている。
見事にカットされた、まさに「紙技」。 | 左右互い違いにカットされている |
コクヨにはもともと「パラクルノ」という、小口がスパッと斜めにカットされて、めくりやすいノートがある。今回のノートでは、そのカットが更に美しく仕上げられている。
パラクルノ ノート | めくりやすいように 斜めカットされている |
こちらは、表紙が折れ曲がるので、めくりやすくなっている
と、ここで、
ひとつの疑問がわきあがってくる。。
「パラクルノ」の良さは、表紙をぐいと折り曲げてパラパラとめくることにある訳だが、今回の100周年記念ノートでは、ハードカバー仕様になっている。これでは、パラパラとめくれないではないか。。。