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ハードカバーなのに、めくりやすいノート

100周年を迎えたコクヨが送り出した限定ノート。さすが、ノートの専門メーカーだけあって、つくり込みの良さだけでなく、これまでにないアレンジされています。記念に1冊いかがですか。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


コクヨ100周年ノート
コクヨ 100周年記念ノート

昨年の2005年で創業100周年を迎えたコクヨ。この100周年を記念して、コクヨではアーティストとのコラボレーションによる限定商品がいくつか販売されている。今回は、その中から、コクヨの持ち味を活かしてつくられた素敵なノートをご紹介したいと思う。


「コクヨ」はもともと「国誉」って、ご存知でした?

せっかくの100周年なので、その歴史もちょっとだけ触れておきたい。

当たり前のように、見聞きしている「コクヨ」という社名は、実は「国誉」から来ている。

1905年、越中富山出身の黒田善太郎が大阪に「黒田表紙店」として創業したのが、コクヨのそもそもの始まり。表紙店という名前にあるように、当初は帳簿の表紙だけを製作していた。

この時、商標として使っていたのが、創業者の名前からとった「善」というもの。しかし、その頃すでに書籍・文具の丸善がそのマークを使っていたので、変更を余儀なくされた。

帳簿の表紙だけの製作から、しだいに中身の帳簿をはじめ、それ以外の様々な伝票も手がけるようになっていった。それに伴い社名も「黒田国光堂」と変わり、1917年に現在の社名の元となる「国誉」が生まれた。国誉とは、つまり、国の誉れということだ。

ここで言うところの「国」は日本の国ではなく、創業者の生まれ故郷の越中富山のことだそうだ。創業時に夢を抱いて故郷を離れるときに、親族や友人の暖かな気持ちや恩に感激した善太郎は、ぜひともそうした故郷の人たちの気持ちに応えたい、そのためには国(故郷)の誉れにならなくては、という決意から生まれた名前だったのだ。

なるほど、社名にはその会社の想いが込められているのだ。


>>次のページでは、100周年記念ノートをご紹介
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