スリムでありながら実用的
トンボデザインコレクションZoom707
トンボ デザインコレクションZoom707
トンボ鉛筆が1987年に発売したスリムなペン Zoom707。「筆記具は使いやすい形状で、どこまで細くできるか」をコンセプトに作られたペン。単にスリムにしたということだけでなく、しっかりとデザインのエッセンスも加えられているのがすごい。そのデザイン的評価は特に海外で大変高く、ドイツのデザイン賞をいくつも受賞しているほどだ。
見るからに細いボディで、これでちゃんと書けるのだろうか、と不安がよぎるが、実際に握ってみるとこれが驚くほど手にしっくりとくる。手に触れるグリップだけ樽状に膨らませて、快適に握れるようになっている。全体の印象を細く見せつつも、書きやすさにもこだわりぬいた点は、さすが老舗筆記具メーカーの仕事だ。
握りやすさを考え 樽状に太くしたグリップ | 見た目以上に握りやすい |
スリムに持ってしっかり使えるこのZoom707のシャープペンを、私は手帳用のペンとして愛用している。私が使っているのは同じくスリム型の手帳なのだが、栞代わりに挟んでも、手帳が必要以上に膨れることもなく、スマートに持ち運ぶことができて、大変重宝している。
細くても、クリップもしっかりとある | 手帳にすんなりと収まる |
デザインのよい欧米のペンは、結構値が張るものだが、このZoom707は1,575円と、とってもリーズナブル。世界で認められた日本のデザインステーショナリーを手軽に楽しめる1本だ。
□ トンボ デザインコレクションZoom707 各1,575円
(ボールペン、0.5mmシャープペン)
14金ペン先のやわらかな書き味が堪能できる
セーラー万年筆 プロフィットスタンダード
セーラー万年筆 プロフィットスタンダード
今回セレクトした中で唯一の万年筆。1万円で買える万年筆は結構あるが、今回私は、ペン先の満足度という点で選んでみた。定番モデル「プロフィット」より小ぶりなボディ | 小ぶりながら、快適な握り心地 |
このプロフィットスタンダードは10,500円という低価格でありがなら、14金のペン先を持つというモデル。欧米の万年筆で、1万円クラスをご覧いただくとよくわかるが、それらのほとんどがステンレスのペン先となっている。
そもそも、何故金ペンがいいかと言えば、そのやわらかな書き味にある。万年筆で書いているとペン先がしなって、そして元にもどろうとする。これを復元力というのだが、金ペンの方がこの復元力に優れている。なので、やわらかなタッチの書き味が味わえるのだ。
14金ペン先に24金メッキ仕上げを した美しいペン先 | 力の加減によってペン先がしなり、ペン先を走らせるのが愉しくなる |
私はどちらかというと、紙の上でゴリゴリと強く書くタイプではなく、筆圧の弱めな方だ。そんな私でもこの14金のペン先のやわらかさは結構実感できた。正直、一万円でこんなに本格的な書き味が味わえるのには驚いた。
しかも、このプロフィットスタンダードのペン先には21金メッキ仕上げが施されている。この21金メッキ仕上げは、書き味には直接影響はないが、見た目と言う面で満足感に浸ることができる。万年筆で書いている時というのは、書いている文字を目で追っている、と同時にその視界にはペン先もしっかりと入ってくる。21金ならではの美しい輝きが拝められるのは、心の中で感じる書き味にも影響してくる気がする。
満足度の高いペン ベスト5
値段が高ければそれなりにいいペンは手に入るのだろうが、限られた予算の中で満足感を味わえるペンを探し出すというのは、これはこれでとても楽しく、そしてやりがいのある作業だと思う。
1万円札を握り締めて文房具専門店に足を運んで自分の満足感を満たしてくれる1本をお探しになってみてはいかがだろうか。
<関連リンク>
パーカーのオフィシャルサイト
ラミーオフィシャルサイト
カランダッシュ オフィシャルサイト(英語)
トンボ デザインコレクションオフィシャルサイト
セーラー万年筆 オフィシャルサイト(英語)
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