まだまだある斬新なデザインのペン
これまで、ご紹介してきたペンは、フォルムが定型のものだったが、この他にも、ペンのスタイル自体からデザインした「COLLEZIONE MATERIALI」というシリーズがある。その斬新さに、私もちょっと驚いてしまった。■「Rugby Red」 BY エットレ・ソットサス
Rugby Red 5,775円
一見すると、カラフルな鉛筆のようだ。しかし、これもローラーボール。色の塗られた側のペン先がキャップになっていて、そこを引っ張るとペン先が出てくる。このキャップがマグネットで開け閉めするようになっている。意表をついた面白いアイデアだ。
マグネット式キャップ | 鉛筆に見えるが、これもローラーボール |
■「Scale」 BY 坂 茂
Scale 13,440円
日本人の建築家によるデザイン。建築家が日ごろ使っている三角スケールをモチーフにしたペン。ペン先は、ボディをツイストすると繰り出させれる。三角形の軸をねじって、ペン先が繰り出されると、ピタリと三角形軸の状態になったり、ボディと一体型のクリップまであり、細かなところまでしっかりと造り込まれている。計ったり、書いたりが瞬時にできてしまうユニークなペンだ。
ボディをツイスト知るとペン先が繰り出される | ちょっと大きな三角軸だが、まずまずの握り心地 |
■「COOLER」 BY Erik Magnussen
COOL 13,440円
あまりのインパクトの強さに、圧倒されてしまいそうなペンだ。商品名のCOOLERとあるように、おそらくエンジンの冷却部分をモチーフにしたのだろう。私はてっきりメタル製かと思っていたが、ボディ素材には、プラスチックが使われている。なので、見た目の印象に比べると、ちょっと拍子抜けしてしまう程の軽さに驚かされる。手にしていると、書くのも忘れて、ついつい見つめてしまう、堂々たる存在感がある。仕事でほてった頭をクールダウンするには、いいかも知れない。
ひだひだしたフォルムが独特な握り心地
■「LINEAR」 BY Michele De Lucchi
LINAER 13,440円
アルミの質感たっぷりのシンプルボディ。キャップにはギザギザ加工が施されているので、どことなく工具っぽさが漂ってくる。色や形状はとてもシンプルなのに、既存のペンとは全く違うものに仕上がっている。デザイナーの腕の良さというものが、こういうちょっとしたところからも伺い知ることができる。
細部までしっかりと造り込まれている | キャップをさすと、ボディのスリムさが引き立ってくる |
デザインを普段から持ち歩いて楽しむ・・・
著名なデザイナーのペンでありながら7,140円~というリーズナブルな価格で楽しめるのがアクメのペンのいいところだと思う。チャールズ&レイ・イームズの椅子やフランク・ロイド・ライトの照明に手を出すのはちょっと値段的に躊躇してしまうが、アクメのペンなら、気軽に所有することができる。しかも、ペンは仕事など日常生活の中で持ち歩くものなので、普段からそのデザインをじっくりと堪能できる。アクメのペンを持ち歩けば、きっと日々の生活も楽しいものになるに違いない。<万年筆関連のリンク>
■ ACME オフィシャル ウェブサイト
■ ecute(エキュート)品川 ウェブサイト
■ 「デザインのよいペン」リンク集
■ ガイド記事 「遊び心をもったイタリアのペン」