シーリング&ワックスってご存知ですか?この名前はあまり聞いたことがなくても、映画などで見かけたことはあると思います。手紙を封印するときに色のついたロウを溶かして、真鍮製の刻印でぐにゅうっと押すものです。日本語では、封ろうとも言います。ロウのことをシーリングワックス、刻印するハンコのようなものをシーリングスタンプと言います。今回は欧米で古くから愛され続けているフランス エルバン社のシーリング&ワックスを使って、私が日ごろ行っている使い方やちょっとした工夫などもご披露いたします。
シーリング&ワックスの老舗エルバン
エルバンはナポレオンの時代から愛用されているシーリングの老舗ブランド |
はじめての方のためのシーリング&ワックス選び
シーリングスタンプにはアルファベットや色々な模様のタイプもある。 |
シーリングワックスには芯つきと芯なしがあります。 |
次にシーリングワックス選びです。これまた、たくさんの種類があり、迷ってしまうところです。ワックスは大きく分けて、芯つきと芯なしがあります。芯つきとは、ろうそくのようにワックスの中に紐状の芯が入っているものです。初めての方には、芯ありがおすすめです。後ほど、使い方のところで詳しくご紹介しますが、芯ありのほうが使いやすいです。実際、私も芯ありを愛用してます。また、ワックスには赤や青、金、銀などいろんな色が用意されています。エルバン社には、なんと香りつきというものもあります。ご自分の好きな色を選んでいただければいいでしょう。
道具が揃ったら、いよいよ使ってみましょう
道具そろえて準備完了。この時、封筒に糊付けして閉じておくことをお忘れなく。 |
ワックスに火をつけると、ポタポタとワックスが溶けて垂れてきます。 |
刻印部分の大きさまでワックスを垂らして、押してください。 |
封ろうと言いましても、このシーリング&ワックスだけで封を閉じるのは危険です。ですので、封筒はあらかじめ糊付けなどしておいてください。
さらに、知っておくと便利なこととして、郵便料金の規定で郵便物の厚みが1cmを超えてしまうと、定型郵便から定形外郵便扱いになり料金が増えてしまいます。ですので、あんまり厚めにワックスを垂らすのは要注意です。
なお、水を入れたコップは非常のときようです。火の扱いさえ、気をつければ、決して難しいものではありません。
シーリング&ワックスには、こんな使い方も
私はノートの表紙にシーリングしています。 |
シーリング&ワックスでゆったりとひと時を愉しむ
便箋に万年筆で想いを文字でつづり、その想い入れがこぼれ出ないようにシーリング&ワックスで封印をする。まるで手紙を書いた時のその場の空気までも封印するかのように。そうした手紙を受け取った人はきっと、その想い入れを感じ取ってくれることでしょう。ここぞの時には、ぜひシーリング&ワックスを使って愉しんでみてください。きっと手紙を出すのが楽しくなりますよ。エルバン社 ■シーリングスタンプ 2,310円~ ■シーリングワックス(芯なし) 1,680円~ *エルバン社では、芯つきのシーリングワックスは 国内で現在販売されていません。 今回使用したものは参考商品となります。 |
<関連リンク>
エルバン オフィシャルサイト
「自分の想いを伝える手紙道具Vol.1 コットンを使ったレターセット」