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存在感あふれるペン Vol.4 ここぞの時に使いたい勝負ペン

ビジネスの場ではペンは必須アイテム。ペンは意外といろんな人に見られています。ここぞという時に颯爽と取り出し、使いたいペン、モンブランのスターウォーカーをご紹介します。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

モンブラン スターウォーカー
ビジネスの場で、重要な契約や商談の時に、意外と見られているのが持っているペン。そんな時に100円ボールペンではちょっと悲しすぎる。持っているペンでその人となりが推し量られてしまうなんてこともある。なので、ここぞの時には風格のあるペンを使いたいもの。いいペンを手にすれば、自分自身も気分がいいし、こいつはなかなか出来るな、なんて思われる。

そんなビジネスの場で威力を発揮してくれるペンとしてモンブランは定番中の定番。今回はそんなモンブランの中から、これまでの伝統を活かしながら現代風にアレンジされたスタイリッシュなペン。スターウォーカー レジンライン ファインライナーをご紹介します。


宙に浮かぶホワイトスター

モンブラン スターウォーカー
ホワイトスターをマイスターシュテュック146(左)と比較してみました。
モンブランというブランド名は、ヨーロッパ最高峰の山モンブランからとったもの。ペンのトップ部分に冠されているトレードマークのホワイトスターは、モンブランの山頂に積もった雪をモチーフにしたものだ。余談だが、モンブランの万年筆には4810という数字が刻印されている。これは、モンブランの標高をあらわしたものだ。

モンブラン スターウォーカー
ポケットから見える宙に浮いたホワイトスターは独特な存在感がある。
今回のスターウォーカーにも、ホワイトスターはちゃんとある。だが、ホワイトスターがふんわりと宙に浮いている。一点の曇りのないクリアなトップ部分の中にホワイトスターが埋め込まれている。上から見ても、はたまた斜め下側から見てもちゃんと見えるのがなんとも楽しい。このホワイトスター、シャツやジャケットの胸ポケットにさすとより際立って見える。ふとした拍子に胸元を見たときに視界に入ってくるこの神秘的なホワイトスターの眺めは、オーナーだけに許された特権となる。

モンブラン スターウォーカー
ギザギザ見た目のわりに、滑らかな握り味
外観は、ところどころにこれまでのモンブランらしさを残しつつ、基本的にはまったく新しいペンに仕上がっている。キャップをくるくるとはずすと、精密に彫りこまれたグリップが現れてくる。ギザギザとしたそのグリップを握ってみると、意外にもソフトな手触りに驚かされる。こうしたグリップ加工は、これまでのモンブランではあまり見られなかった手法だ。はずしたキャップは他のペン同様に、うしろ側にさせるようになっている。

モンブラン スターウォーカー
デザインに溶け込んだねじの溝
しかし、このペンの面白いところは、ねじこみ式が採用されているところだ。往年のモンブランのように漆のような光沢のブラックの胴軸にリング状のシルバーが配置されている。実はそのリング模様がねじの溝になっていたのだ。一見すると、そうは見えないそのデザインはさすがといわざるを得ない。
はずしたキャップをねじこんでとめる利点はキャップを誤って落とす心配がないということと、キャップをさす際に胴軸に余計なキズをつけずに済むということもある。
こうした、ねじこみ式を採用しただけあって、キャップを付けたままの筆記でも低重心がしっかりと保てれている。よく見てみると、スターウォーカーのキャップは、これまでのモンブランに比べかなり小さめになっている。これも低重心化のための工夫なのだろう。
ちなみに私は、キャップを後ろ側にさした場合、先程のギザギザグリップは握らずに、その上のほうを握って書いている。このほうが、バランスがいい。キャップをささずに書く場合はギザギザブリップを握るとちょうどよい。

絹のようなソフトな書き心地

モンブラン スターウォーカー
キャップをさしたままでも絶妙な重量バランスがあり快適な筆記ができる。
このスターウォーカーにはモンブランが独自に開発した「ファインライナー」と呼ばれるペン先が用意されている。万年筆や水性ボールペンとも違う、なんとも柔らかなタッチのペン先だ。まるで、きめの細かい絹の上を歩いているように優しく、柔らかな感触がある。実は、このファインライナーにはバネ構造が組み込まれている。紙の上にペン先をおき、ちょっと強めに押し込むと引っ込むようになっている。この柔らかな書き味に一役をかっているようだ。

私がこのペン先を気に入っている理由は、その柔らかさ以外にもうひとつある。それは、表現力豊かな文字が書けるというということだ。日本の文字には「トメ」「ハネ」「ハライ」というものがある。その繊細な表現がこのファインライナーでは、力加減ひとつで表現できる。スターウォーカーで書いていると、なんだか、いつもより字がきれいに書けているような気さえしてくる。

風格も味わえるペン

モンブランの昔からのコンセプトである「art of writing」(書くことの芸術)ということがしっかりと息づいていることを強く感じさせてくれるペンだった。
透明に浮かぶホワイトスターという外観の特徴についつい目が行きがちだが、ペンの基本である書くということへのモンブランの並々ならぬ強いこだわりを感じざるを得ない。

自分を主張する道具として、こうした風格あるペンをさりげなく持ってみてはいかがだろうか。

モンブラン スターウォーカー
 ■モンブラン スターウォーカー レジンライン 
  ファインライナー           32,000円
  万年筆                46,000円
  ボールペン/0.7mmペンシル 各 32,000円

<関連リンク>
ここぞの時に使いたいボールペンのリンク集
モンブラン オフィシャルサイト
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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