男のこだわりグッズ/iPod・ミュージック関連グッズ

iPhone 3G用ケースBEST5を選んでみました(2ページ目)

携帯電話をケースに入れて持ち歩く人が少ないように、実用を考えると不要とも思えるiPhone用ケースは、しかし何故か使いたくなるものです。iPodStyleの戸津さんとiPhoneケースベスト5を選んでみました。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

第四位
バード電子「iPhone 3G ラジヲケース」6,930円(税込)

バード電子「iPhone 3G ラジヲケース」6,930円(税込)
色は黒と茶の二色。デザインはrethinkの守川氏によるもの。

iPhone用の革のケースも色々ありますが、どうしてもiPhoneそのもののシンプルさに引きずられてしまうせいか、味も素っ気もない、ただ革でケースを作りました、というタイプのものが多いようです。また、ケースに入れたままiPhoneが使えるようにと考える余り、せっかく革で作っているのに、その革の味わいを感じられないものになってしまうケースもあります。そんな中、このバード電子の「ラジヲケース」は、iPhoneを保護する、という基本を外すことなく、作り手の「こんなケースが欲しかった」という意志が明確に伝わる、革素材である意味があるケースに仕上がっています。

ポケットにスイカなどのICカードが入れられる。穴は古いラジヲケースを意識したデザインだ。

「イタリアンバケッタの高級感と触り心地の良さが、このケースの良い所ですね。スイカなどが入れられるポケットも好きです」と戸津さん。その良質な皮革を使うということだけに満足せず、古いラジオに使われていた革ケースの風合いを現在に甦らせたデザイン性の高さや、そのデザインを支える、丁寧な縫製と補強部分のステッチのキレイさなど、iPhoneという趣味性の高いツールを収めるケースに相応しいこだわりが細部に渡って施されているのも、この「ラジヲケース」の魅力だと思います。

ケースに入れたまま、イヤフォンの装着や音量調整などが可能

iPhoneにジャストサイズで、しかも使い込むほどに柔らかく馴染むタンニン鞣しのバケッタレザー製なので、正にiPhone用の革ジャケットという感じです。使っていても、その柔らかい手触りが心地よく、戸津さんが「これでケースに入れたまま使えれば、他のケースは要らないのに」と言う気持ちもよく分かります。またガイド納富の周囲では、アーティストやクリエイターの方々に評判が良いのも、この「ラジヲケース」でした。こんな風に、きちんと作り手のコンセプトが活かされたケースと言うのは、中々無いのです。しかも、それが成功しているのだから凄いと思うのです。ただし、そんな風に個性が強いケースでもあるので、使う人を多少選ぶかも知れません。趣味性の強い大人のためのケースですね。

第三位
moshi「concerti」4,410円(税込)

moshi「concerti」4,410円(税込)
色は、赤、白、黒の三色。やや光沢のある布が全体を覆う感じ。

「機能性とデザイン性、両方で点数を付けていった時に、最も高い点数がつくiPhoneケースが、moshiの『concerti』です」と戸津さんが推すのが、このケースです。液晶画面もきちんとカバーしつつ、ケースから出さないで全ての操作が行える操作性の良さ。さらに、単に機能を追求しただけではなく、デザイン的にも良く考えられているバランスの良さは、他のケースとは明らかに一線を画していると思います。ガイド納富も、しばらく使ってみたのですが、縦開きのカバーの開閉のしやすさ、ケースの堅牢性の高さは、とても頼もしく、扱いやすいものでした。

縦に開くスタイル。フタの裏にはスクリーンクリーナーが貼り付けてある。

ケースに入れたままで操作するというパターンの場合、iPhoneの最大の特徴でもある、大きなタッチパネルをどう扱うかがポイントになります。「concerti」の場合は、上から下に、縦に開くフリップタイプになっています。この「縦開き」は、iPod用ケースの伝統のパターン(現rethinkの守川氏が発案、開発して世界中に広まったスタイルです)。それだけにiPodユーザーには馴染み深いのも、このケースのアドバンテージかも知れません。また、iPhoneをケースに固定する部分のみにシリコン素材を使い、最小限のスペースでiPhoneを固定しているのも良いアイディアです。

後ろは、こんな感じ。ケースに入れた状態で写真撮影も可能

「褒め所が多いケースなんですよ」と戸津さんが言うように、本当に色んなアイディアが詰め込まれたケースで、幅広い層のユーザーに安心して勧められます。iPhoneの背面が当たる部分にはマイクロファイバー素材の布が貼られているため、出し入れの度にiPhoneの背面が拭かれるようになっていたり、フラップの裏にはマイクロファイバーの着脱式クリーナーが用意されていて、好きな時に画面のクリーニングが出来るなど、iPhoneをキレイに保ちたいと考えてケースに入れているユーザー向きの機能が満載です。

シリコンで本体を固定するアイディアが秀逸

デザインの面では、「この機能と価格を考えれば、よく出来たデザイン」と戸津さんは評価していますし、これだけの機能をコンパクトにまとめている点は評価出来ると思います。ただ、構造上どうしても厚みが出るし、やや光沢のある素材は高級感や持っていることの満足感を与えてくれるほどではありません。ただ、これだけの機能を搭載しながら、「デザイン」にも目が向いているというのは、他のケースには見られない、moshiのケースのアドバンテージだと思います。

次のページでは、2位のTUNEWAREのケースを紹介します

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