小さいサイズのショルダーをという
リクエストに応えた独特のデザイン
m+「PIATTO BASSO」 茶・黒34,650円(税込)、白36,750円(税込) |
「PIATTO BASSO」は、「PIATTO ALTO」は良いけど、ちょっと大き過ぎるという女性からのリクエストに応えて作ったものだそうです。まあ、女性からのリクエストに応えたからといって、男性が使えないものかというと、全然そんなことはなく、ユニセックスではあるけど、デザインそのものは男性的ではないかと思います。
「PIATTO ALTO」同様の薄いマチ |
「単に小さくすると、せっかくの、口が広いことでの使いやすさや、身体に纏わりつくような使い心地がなくなると思ったんです」と村上さんは「PIATTO BASSO」構想当時を振り返って話してくれました。「あと、A4サイズの雑誌が入らないのはイヤだったんで、サイズに関しては、そこから考えました」ということで、出来上がったのが、幅やマチは「PIATTO ALTO」のままで、高さが低い、見た目的には横長のデザインのショルダーバッグでした。
高さがない事から生まれる使い勝手
ポケット×2、ファスナーポケット×1の内装 |
基本コンセプトは、前のページで紹介している「PIATTO ALTO」と同じです。柔らかく、くたっとして、身体に纏わりつくように使えて、中に入れたものに応じて形を変えるカジュアルなショルダーバッグ。内装も、上の写真で分かるように、「PIATTO ALTO」と全く同じです(2ポケット、1ファスナーポケット)。違うのは高さのみ。それでも高さが違えば、全く別の鞄になるというか、使い方も全く変わるので、鞄は面白いなあと思うのです。
町歩き用のグッズをコンパクトに収納可能 |
例えば、上の写真のように、普段持ち歩くグッズを入れると、これが驚くほど収まりが良いのです。入っているのはA5サイズのコーテッドのノート、デジカメ(SANYO Xacti DMX-C6)、YMSKのペンホルダー(中にペリカンのM200トラディショナルとヴィスコンティのオペラ)、モールスキン・スケジュール+ノート(赤)にガイド納富プロデュースのオリジナルカバー+RETRO51のトルネード・ボールペン、井上雅彦著「竹馬男の犯罪」(オリジナルブックカバー付き)、iPod 80GB、ヘッドフォン、名刺入れ。
写真を見てもらえば分かると思うのですが、ちょうど新書サイズの本が縦に収まって、ペンケースも縦に入れてちょうど良くて、デジカメやiPodも見える位置にあって、その全てがまるで整理された机の上のように、あるべきところにある感じなのです。これは、高さがないこととマチが薄いことの両方が上手く繋がって出来たこと。
ボディバッグのようにも使えるフレキシブルな形 |
その状態でファスナーを閉じると、上の写真のようになります。これを、ひょいと肩から提げれば、お出かけ準備完了です。これが本当に快適なのです。女性の身の回り品を入れるのにもちょうど良いらしく、ガイド納富の奥さんが、やけに気に入って持ち歩いていました。
小さく見えるけれど、意外な収納力と機能が
A4雑誌が収まるサイズはm+のこだわり |
写真のように、A4雑誌を横にすれば、ちょうど入ります。本当にピッタリ入るように作られているので、ちょっと見にはA4の雑誌が入るとは思えません。とても小さく見えるのです。「PIATTO ALTO」もそうですが、薄マチで、柔らかく、くたっと作ってあると、鞄自体が無駄な主張をしないため、とても小さく見えるんですね。だから、持ちやすいし、使って見ると意外な収納力に嬉しい驚きを感じたりするわけです。
しっかりした縫製のストラップ部分 |
「PIATTO BASSO」のストラップには、リングが付いています(これは「PIATTO ALTO」にも付いています)。ここに携帯電話やiPodなどを吊り下げておくことが出来るわけです。写真で見ると分かりやすいのですが、マチの幅とストラップの幅が同じなのも、最小限のマチにしたかったのだなあと感じられて面白いですね。作った人の気持ちは、こういうちょっとした所に出ていて、それを見つけるのも、こういうデザイナーによる鞄を使う愉しみの一つだと思っています。
ガイド納富の「こだわりチェック」
上の写真のように、重ねてみると、大きさの違いがよく分かるのですが、思ったほど違わないんですよね。でも、使う用途は大きく違ってくるのが、鞄の愉しさでもあり、つい数が増えてしまう原因でもあります(ガイド納富だけではないと思いたいです)。
また、この二種類のショルダーにしても、前に紹介したブリーフケースの「TENERA」にしても、本当に革の選択が良いなあと思うのです。このショルダーバッグに関しては、前に紹介したm+のウェストポーチで使われていたものと同じタンニン鞣しのゴート革です(白のみヌメ革)。柔らかさはもちろん、写真撮影をしていて、その写真映えの良さに惚れ惚れしてしまいました。これが、使い続ける内に、さらに柔らかくなって、さらに味が出てくるわけですから、使うのが愉しみになってきます。
実際、ブリーフケースなどの手に持つ鞄に比べて、ショルダーバッグの方が身体に触れる機会が多い分、革は育ちやすいのです。しかも、この「PIATTO ALTO」と「PIATTO BASSO」は、まるでボディバッグのように身体にフィットしますから、さらに早く育ちそうです。そういう意味でも持ち歩いて愉しい鞄というのは、これがありそうで中々無いモノです。
<関連リンク>
・m+のショルダーバッグ「PIATTO ALTO」(大きい方)のチョコ(茶色)はスタイルストアで購入出来ます。
・m+のショルダーバッグ「PIATTO ALTO」(大きい方)の黒はスタイルストアで購入出来ます。
・m+のショルダーバッグ「PIATTO ALTO」(大きい方)の白はスタイルストアで購入出来ます。
(白は、ゴートではなくヌメ革になっています)
・m+のショルダーバッグ「PIATTO BASSO」(小さい方)のチョコ(茶色)はスタイルストアで購入出来ます。
・m+のショルダーバッグ「PIATTO BASSO」(小さい方)の黒はスタイルストアで購入出来ます。
・m+のショルダーバッグ「PIATTO BASSO」(小さい方)の白はスタイルストアで購入出来ます。
(白は、ゴートではなくヌメ革になっています)
・m+の公式サイトはこちら
(訪ねていくと、お得なアウトレットも購入出来ます)
・m+主宰、村上雄一郎さんの作り手ブログはこちら
・m+の柔らかブリーフケース「TENERA」を紹介したガイド記事はこちら
・m+のウェストポーチ「MARSUPIO」を紹介したガイド記事はこちら