手帳とは別に持ち歩くノートの必要性

COATED DESIGN GRAPHICS
「クリエーターズA5ノート」
各色 525円(税込)で購入

手帳とノートは、何となく似ていますが、その用途は全く違うため一冊にまとめるのは難しいものです。「ほぼ日手帳」のように、フリースペースが多い手帳もありますが、ノートが必要な人は、一日に何ページにも渡ってノートに何かを書いたり、貼り付けたりするわけで、やはり手帳は手帳、ノートはノートと使い分けます。取材のメモなどは、手帳では絶対収まりませんし。

ガイド納富は長くA4サイズでハードカバーのノートを取材やアイディアメモ、資料管理などに使っています。これはこれで、広々と紙面を使う事が出来ますし、ファイリングも楽なので良いのですが、ハードカバーの上に紙もしっかりしたタイプだと、とても重いのです。カバンの中でも嵩張ります。また、取材先によっては大き過ぎて開けなかったり、テーブルの小さな喫茶店などで、広げられずに困ったこともあります。

多分、サイズとしてはB5かA5というのが、取材や打ち合せ、アイディアスケッチなどには向いているようです。メモだけに使うならモールスキンのポケットサイズやロディアのNo.11などでも問題ないのですが、アイディアを練る時などはスケッチすることも多いし、殴り書きするには、小さいノートの場合、本気で自分が書いた文字が後で自分でも分からなかったりします。そんな事を考えている時に、偶然であったのが、COATED DESIGN GRAPHICSのA5サイズのリングノートでした。

まるで出版や企画、広告関係者専用のようなノート

発想を自由に書ける無地ページ

このノート、写真で見る通り、いわゆる普通のA5サイズのノートで、中を開くと無地の白いページが続きます。薄手ですが中々しっかりした紙質で、モールスキンだと多少裏写りするラミーのスウィフトやティポで書いても裏写りがありません。万年筆の滑りも良いし、ボールペンのインクの乗りも良いので、中々書きやすい紙だと思いました。各ページの隅に「Original intention accomplishment」(訳すと自分だけの意志の達成、という感じでしょうか)と書いてあるあたりに制作者のこだわりを感じます。

図や表、長い文章に便利な方眼ページ

この無地が58ページ続いたら、5mmの方眼紙になります(これも58ページ)。つまり、ノートの半分あたりで、リフィルが切り替わるわけですが、これが結構嬉しい配慮だったりします。実際、ラフスケッチを書いたり、資料を貼り付けたり、といった作業は無地の方が使いやすいのですが、取材時のメモやまとまった文章、図形を使ったり、表を書いたりといった作業は、方眼が便利なのです。ガイド納富はモールスキンを使う場合、方眼を選びますし、ロディアも方眼だから好きなので、方眼だと書きやすいと思い込んでるだけかもしれませんが。

リング部分にはペンも挿せる

そして、表紙と裏表紙に、とても厚い紙が使われていて立ったままでも、凸凹した台の上でも問題なく書けます。カバンの中で曲がってしまうこともありません。さらにリングノートなのでページを完全に後ろに回してしまえるため、片手で持って書くのも楽です。リングに筆記用具を挿しておくことも出来ます。また、太いゴムバンドで表紙を留める事が出来るので、色々貼り込んだり、資料を挟み込んだりしても、カバンの中で散乱することなく、しっかりホールドしてくれます。

物書きや出版・広告関係者向けのマニアックな付録付き

付録1、角度と罫線関係のデータがまちめてある

面白いのは、巻末に付けられた付録の数々。まずは、長さと角度と同心円の長さと、線の太さと、R(角の曲線)の対応図。確かに、これらがノートについているのは便利かも知れない、と思っていたら、次のページは、永字八法の筆法図とフォントの大きさのサンプル、英字フォントの高さのラインや筆法が。

付録2、ゴシックと明朝のサイズサンプル

確かに、12ポイントって、どのくらいの大きさだっけ、というようなことは、レイアウトのラフを作る時に考えますし、見出しの大きさを考える時にも便利でしょう。実際使うかどうかは別にして、こういうデータをノートに付けるという発想が好きです。

付録3、カラーチャート地下鉄路線図まで

さらに、紙の大きさの比較図(A6からB0までの大きさ比較と実寸が書かれている)や、原紙寸法、加工仕上げ寸法、白銀比(紙のサイズに使われている縦横比)、黄金比、短編からの矩形の平方根の求め方に、カラーチャート(これは手元にあると結構便利。願わくばRGB数値も付けて欲しかった)、さらには東京、大阪、名古屋、横浜、神戸、京都、札幌、仙台、福岡の地下鉄路線図まで付いています。

付録4、とても便利なクリアポケット×6

そして巻末には、6枚のクリアポケット付き。ポケットが6つというのは、カテゴリ分けして紙物を収納するには十分な量です。モールスキンの一つのポケットだけでも便利なのですから、6枚は大盤振る舞いと言えましょう。貼り付けられない紙資料、チケットやパンフ、iPod nanoだって収納できてしまいます。細々とした資料が増える店舗やイベントの取材などでも活躍します。


ガイド納富の「こだわりチェック」

このCOATED DESIGB GRAPHICSのノート、ガイド納富はとても気に入ったのですが、詳しい情報がまったく分かりません。分かっているのは、実際にとても使い勝手が良かったこと程度。ガイド納富がこのノートを購入したUBIKさんのサイトによると、この内容で、525円という安さは、マンスリーノートとして企画されたものが、中途で変更になったからだと書かれていました。方眼ページの後半4枚がカラーページ用の紙になっているあたりに、その名残を感じます。他には、ロフトで、ここのブランドのノートやスケジュール帳が売っているらしい(未確認です、すみません)ということくらい。

表紙のデザインもいくつかあるらしいです(ガイド納富は、STRAGEという無地のタイプの黒と、DYNAMOという電線が描かれたタイプのオレンジを持っています)。ただ、発売の経緯が経緯ですので、流通在庫のみの商品かも知れません。でも、ゴムのしっかりした太さや、表紙の質感、リングの大きさなど、細かい部分も丁寧に考えられて作られていますし、とても魅力的なノートなので、出来れば安定供給されればよいなと思います。


<関連リンク>

COATED DESIGN GRAPHICSのA5サイズのリングノート「クリエーターズ・ノート」、ガイド納富はUBIKで入手しました(売り切れ間近)

UBIKのノートコーナーには、他にも面白いノートが豊富です


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