靴紐は都度、結び直そう

しっかり紐は結ぶ
紐をしっかり結ぶと、履き心地が良くなるだけではないのです
これも言われて初めて気付くことかも知れませんが、靴のフィット感を調節するのが靴紐の役割です。紐の種類や結び方にも、まあ色々あるのですが、それは「メンズシューズ基礎徹底講座」シリーズのネタに取っておくとして、この機能も靴の寿命に密接に関わってきます。

人間の体型は一日の間でも確実に変化します。中でも足は、体温や汗・その日の運動量などで膨張や収縮を繰り返し、その触れ幅も大きなエリアです。なので、ちょっと面倒に思うかもしれませんが、脱ぎ履きの際のみならず状況に応じて靴紐を縛り直しましょう。足が靴の中でグラつくのを防いで快適な歩行をサポートし、間接的に靴にも余計なダメージを与えずに済みます。

時間節約のためでしょうか、靴紐をユルユルに結びっぱなしで靴を脱ぎ履きされる方を、日本では結構見かけます。この行為は、靴の本質的な機能を理解しないまま、時間とは別の損失を後々被る結果に繋がることを、どうか覚えておいていただきたい。「別の損失」って、何も新たな靴を早く買わねばならなくなるお金、だけじゃないですよ! 欧米では「靴紐ユルユル履き」は、お行儀の悪い典型事例ですから、彼らとビジネスをされていらっしゃる方、特に注意して下さい。


シューキーパーを使い、靴を休ませよう

シューキーパー
木製のシューキーパーだけでも、結構種類があります


アッパー(表の素材)に付いた履きジワを伸ばし、ソールの不必要な反り上がりを元に戻すのが、シューキーパーの主な役割です。主に木製のもの(この場合は「シューツリー」と呼ぶ場合が多いです)とプラスチック製のものがありますが、前者だと靴の中の湿気を取り除く効果も期待できます。

靴の形状に合った木製のものを、靴ごとに取り揃えておくのが、勿論ベストではあります。が、木製はそれなりの値段がするのも事実でして、より現実的なのは、木製とプラスチック製を上手に併用することかもしれません。後者も最近は良品が増えてきましたので。

例えばこんな風に併用するのも手です。
  1. 仕事から帰ってきた晩は、敢えてシューキーパーを入れず、靴の中の湿気を自然放出させる。
  2. 翌朝出勤前に、前日履いた靴に木製のシューキーパーを入れる。
  3. その次の日の朝、その靴にプラスチック製のシューキーパーを入れて収納。同時にその日に履く別の靴を取り出して出勤。
これなら、最低限でも1日履いたら2・3日は休ませる「同じ靴を連日連投させないローテーション」も、組みやすくなります。


収納する時も、気をつけよう

段積みの靴箱
収納場所に困るようになったら、そう、あなたも靴の蟻地獄に突入です。
ある靴を久々に履こうとして、靴棚を開けたら靴の中も外もカビだらけ! そんなアイタタァな経験、したことありませんか?

日本の靴棚って、得てして湿気が溜まりやすい場所に置かれがちですし、押入れなどに保管するにしても、新築のマンションなどはまだコンクリートが固まりきっていないので、湿気が思いのほか溜まります。こういう環境で少しでも気を抜くと、アッという間に靴にカビが生えてしまうのは、ある意味自然の理です。

ただ、特に黒いカビは一度生えると必ず跡が残ってしまうので、絶対に避けたいところです。お掃除の度に靴棚も換気をするとか、吸湿ポットを置いておくなどの配慮も大切ですが、収納する度に絶対靴磨きまでは必要ないものの、少なくともブラシなどで汚れやホコリを落としてから仕舞うようにしましょう。カビの発生率は確実に落ちますし、汚れも蓄積しないので、イザ本気で靴磨きという際、圧倒的にスムーズにできますよ。


ということで、今回はケアの前に是非とも取り組んでいただきたいことを取り上げました。歯磨きと同じで、習慣にしてしまえば全く面倒だと思わないことばかりのはず。具体的なケアの方法や商品の紹介は、次回以降のお楽しみ!



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