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革の加工に技ありレザージャケット

レザージャケットは真っさらのものよりも、あらかじめビンテージ加工が施されたものを選びたいものです。今回は、そんなレザージャケットのなめしと加工方法についてのお話です。

首藤 眞一

執筆者:首藤 眞一

メンズファッションガイド

先月のコレクション・ウィーク中のニューヨークで、モデルをはじめファッション業界人の間でレザーブルゾンを着用しているのを多々見かけました。風を通さない革ジャケットは、ハドソン川からの突風が身にしみる冬のニューヨークでは重宝する一品です。

レザーはやっぱりヴィンテージ

そこでよく見かけたのが、使い古した感じがよく出ているヴィンテージ風のもの。革は使っていくうちに体温とともに体になじみ、表面も着込んでいくうちに、独特の風合いが出てきます。年月とともに味わいがでてくるさまは、古くなればなるほど成熟味が増すヴィンテージのワインのようです。

着込むほど魅力の増すレザージャケットですが、きちんと手入れをしながら愛用するのは時間も手間もかかるもの。そこでおすすめしたいのが、あらかじめヴィンテージ加工されたレザージャケットです。
染めの段階で濃淡をつけ、ヴィンテージ風にみせたレザージャケット。裏地のチョイスも憎い photo:石井幸久(m.m.blue)

多様化するなめし方法

加工する前のレザーを「」、製品として使用できるようになめし加工したものを「」といいますが、そのなめし加工はいろいろな方法があります。

植物性のタンニンを使用してなめす、ベジタブルタンニングと呼ばれる加工法は、本来自然にある原料を使用するため、近年環境問題の高まりから注目されています。ただ科学薬品を使う場合よりも工程数が長く、どうしてもコストが上がってしまうのが難点。また衣料に使用するには柔らかさに欠けるという欠点もあります。

次のページでは、クロムなめしとダメージ加工についてお話します。

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