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ヴェスタのスーツは、着やすくて、美しい!(4ページ目)

ゼニアのトロフェオを使って、ヴェスタでスーツをオーダーしてみました。伊のモデリスタによるパターンから生み出される美・シルエット。手仕事にこだわった着心地の良さ。ヴェスタのスーツにゾッコンです。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

オーダーし終えて・・・。


ヴェスタ バイ ジョン フォード
ゼニアのトロフェオの生地と、ヴェスタのスーツとは相性がいい。都会に似合うスーツだと思う。

結果から言うと、とても満足している。とうぜんだがフルオーダーとパターンオーダーは、同じオーダーという言葉を使うものの、ステージがまったく異なる。手縫いのフルオーダーとは違い、パターンオーダーの場合はマシンを含めた縫製ラインで作るということもあり、体型補正も、アイロンワークも、縫製にも限界がある

しかしヴェスタはそういった限界に挑んでいる。手作業とマシンを併用した独自基準の縫製ラインで仕上がったものを、さらに店内のテーラールームで一着ずつ要所を手で縫って仕上げているのだ。

パターンオーダーながら、仕上げの手縫いはフルオーダー出身の縫製技術者によるものだから、コストパフォーマンスも高く、目の肥えたスーツ好きが見ても、完成度の高いスーツなのだ。

細やかな縫製とベースとなるパターン(型紙)、毛芯を含めた副資材を重要と位置づけている結果だろう。

ヴェスタのパターンから生まれるスーツ(今回はスタンダードモデル)は、クラシックというよりも、モダンな印象だ。といってもデザイナーによるモード系スーツの類ではない。極端なナローラペルやタイトフィットでもないし、股上が浅すぎることもない。

クラシックなスーツを比べればモダンかな、という程度であるが、ときどき日本におけるモダンサルトリアーレなのかなと思ったりすることもある。

ヴェスタは何よりも芯地の重要性を理解していて、優れたパターンを内側から支えている。考え方は正統派というかクラシックだ。

個人的にはフルオーダーの場合は、イタリアやイギリスに関係なく、仕立て職人の手によるクラシックスタイルが好きなのだが、パターンオーダー(ヴェスタではMade-to-Measure Suits)の場合は、少しモダンさを感じさせてくれるスーツが気持ちいい。

都会で生活していることも影響しているのかもしれないが、ちょっとモダンなくらいが現在の街並みと呼吸している気がするからだ。フィットするというのはたんに体型にフィットするという意味だけではなく、環境とのフィットも含んでいると思う。

何年かすればベースのパターンを変えると思うが、スタンダートモデルに関しては極端な変更はないだろう。初めてパターンオーダーのスーツを作ろうと考えている人には、自信をもっておすすめできるブランドだ。

ゼニアのトロフェオは高いが、カノニコはお手頃なので、初めての人はアンダー10万円のカノニコの生地で作ってもいいかも。

今回オーダーしたスーツ
183,750円(税込)

その他のトロフェオの生地でオーダーすると、
162,750円(税込)~

カノニコの生地でオーダーすると、
81,900円(税込)~

納期 4週間

商品のお問い合わせ先
ヴェスタ バイ ジョン フォード VESTA by JOHN FORD
東京都中央区銀座1-20-17 押谷ビル1F
TEL.03-3562-0362
営業時間 11:00~19:00
定休日 火曜
場所は昭和通りにある路面店なのでわかりやすいです。
http://www.johnford.co.jp

↓こちらがBLOGです。
http://ameblo.jp/vestabyjohnford

[関連リンク]
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