試行錯誤を繰り返して
完成したジャケットです。ハリスツイードならではの重厚さを残しながら、着用すると重さを感じさせません。 |
ちなみにこのジャケットは、以前から夏用のジャケットに採用してきた仕立て方法をベースにしていて、さらに進化させた羊屋ならではの方法を採用している。
夏用から冬用に転化させるため、自分たちの間で何度もジャケットを試作し、いろいろ改良してきたそうだ。
実際の生地の色はこの色に近い渋いグリーン系です。イギリスのカントリーサイドに似合いそうです。都内でも緑のある公園なんかが気分です。 |
あのイタリアの名サルトリア、フランコ・プリンツィバリーの仕立てで似たようなものがあり、羊屋も参考にしていたそうだ。
ただ、彼のものは涼感を得るためのもので、肩パッドもバス芯も入っているとか。
ベントはサイドベンツで着丈は少し短めです。着丈の長さなどの全体のバランスは、すべて羊屋にお任せしました。 |
今回完成したジャケットはハリスツイードの特徴とボクの体型などから、適切な毛芯を選んでいる。
なので、お客さんによっては、選び生地などにより毛芯を重いものにしたりすることもあるそうだ。また、希望があれば裏地を付けることもできる。
要はパーソナルにフレキシブルに対応してくれるということ。それだけ技術力と目標が高いということでもある。
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