晩秋から着られる英国服地
多くのテーラーから信頼されているハリソンズ。奥は3シーズン向きのフロンティア。手前はウェイトが370GMSあるファイン・クラシックス。サヴィルロウで定番服地として愛されている。/リッドテーラー。 |
世の中に出回っている服地を見れば、圧倒的にイタリアものが多いが、英国服地に魅力を感じない人はいないはず。
とくに秋冬もののフランネルは打ち込みもしっかりしていて耐久性があります。
テーラーにお願いしてスーツを仕立てる機会がある人は、秋冬に関しては英国服地がおすすめ。
実際に縫っている何人かの職人に聞いたところ、フランネルなどの厚地の英国服地は仕立てやすいそうで、もっている技術力を十分発揮できるということです。
そこで晩秋から冬にかけて着用でき、無理のない価格帯の服地ブランドを選んでみました。
いろいろ迷ったんですけど、真っ赤なバンチ(服地のサンプル帳)で知られるハリソンズ オブ エジンバラ(以下ハリソンズ)がおすすめです。
1863年に創業したマーチャント(服地卸商)で、数多くのコレクションを展開。
コレクションによっても違いますが、お手頃な価格のものが多いです。←高級イタリア服地と比べてお手頃という意味。
CRU CLASSE(クリュ・クラッセ)
CRU CLASSE(クリュ・クラッセ)。SUPER120’Sのウール99 %、カシミア1%。290/310GMS/テーラー&カッター |
東京で11月頃から着られそうなのがハリソンズのCRU CLASSE(クリュ・クラッセ)です。
直径約17.5ミクロンの厳選されたオーストラリアン・メリノウールを織り上げたもので、ウェイトは290/310GMSとほどよい重さです。
SUPER120’Sのウールが99 %、カシミアが1%入っているので、触るとけっこう高級感があります。暑がりの人ならこの服地のスーツで越冬できるかもしれないですね。
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