スーツ・ジャケット/着こなし・みだしなみ

この夏の記事&取材を振り返って。番外編

夏の記事を秋に残すな! と、ちょっと頑張ってみました。1ヶ月分の記事を1回に凝縮したような贅沢な内容です。夏の取材時に撮った未掲載写真を中心に、紹介しきれなかった特別番外編です!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

秋の出番を待つ、フルブローグ


秋の出番を待つ、チャーチのフルブローグ
真夏にフルブローグはちょっとキツい。秋になったら履きましょう。昔のチャーチ/左からヒックスティッド、チェットウインド、グラフトン、バーウッド。私物。

さすがに猛暑のなかで、フルブローグの革靴を履く気にならなかった。見ためにも重厚感があるので、やはり秋冬のスーツに向いている。

ちょっとかわいそうなのでお気に入りの古いチャーチの靴を並べて記念撮影してみた。似たものが4足並ぶとさすがに迫力がある。

なかでもラスト73を使った外羽根式の「グラフトン」は一番足にフィットすることもあり、出番が多い。

先日、伊勢丹新宿店メンズ館に行ったら「グラフトン」を取り扱っていた。ラストが173に変更され、見ためにもスマートになっていた。これはこれでいいラストだと思う。

[関連リンク]
靴ガイド飯野さんのフルブローグの記事その1

靴ガイド飯野さんのフルブローグの記事その2

つま先修理にもいろいろある


チャーチ グラフトンのつま先修理
The Asakusa Cobblerで修理してもらったグラフトンのつま先。ダブルソールはつま先がすぐ減ってしまうので、スティールなどを装着するとよい。

つま先の補修にもいろいろあって、ラバーやレザーをすり減った箇所に接着するものもあれば、二度と減らないようにスティールなどのメタル板を取り付けてもらうこともある。

ユニオンワークスの場合は、あらかじめ先端をスティールの厚さ分カットしておいて、そこに埋め込んでネジ留めする。凹凸がなくなり見ためにも綺麗だ。

最後につま先のコバに合わせて金属の余分な出っ張りを削るというものである。ダブルソールでも、チャネル仕上げの高級既成靴にはぴったりだと思う。

さて、写真のチャーチ「グラフトン」の修理を見てほしい。削れた箇所をレザーで補修し、出し縫い工程を手縫いで縫い直してもらった。しかも雰囲気を壊さないようにわざわざ溝を掘ってくれる親切ぶり(笑)。

その上に持参した(笑)メタル板をネジで留めてもらった。見ためのスマートさに欠けるが、チャーチらしい無骨さとよくマッチしている。

修理してもらったのは、The Asakusa Cobblerという靴修理専門の工房(店舗はない)である。今回は自ら持ち込んだメタル板だったが、違う種類のものが幾つか用意されている。

この工房を構える人物は靴に詳しく、腕がいいので信頼している。今後はユニオンワークスと二股をかけようと思っている(笑)。

トゥスティール価格1,575円+つま先修理(レザー)価格2,100円=合計3,675円(税込)

商品のお問い合わせ先
The Asakusa Cobbler
http://www.geocities.jp/asaksacobbler/

次のページは、「アレン・エドモンズのパークアベニュー」です
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます