奥深い、リッドテーラーのオーダースーツ(3ページ目)

手縫いのスーツは、まるで油絵

袖はまだ付いてないが、とても綺麗なラインが出ていると思う。ラペルの返りや肩のラインもいい。

手縫いがなぜいいのか聞いてみたところ、糸のテンションを微妙に変えることができるので、それが着心地に影響してくるそうだ。

また、出来上がったときに、すでにクタッとした感じが出るのも特徴のひとつとか。

3種類で展開しているリッドテーラーのオーダースーツの違いについて、面白い例えをしてくれた。

一般的なマシンメイドのスーツがグラフィックだとしたら、手縫いが主体のプレミアム ハンドメイドは油絵だという。職人の個性が出るというか、人間くさいということだろう。

オーダーは２種類

リッドテーラーのオーダーは２種類ある。
プレミアム ハンドメイド　スーツ価格23万7300円～　納期 約３ヶ月半～
スタンダード ハンドメイド　スーツ価格18万6900円～　納期 約２ヶ月～
価格は税込です。

プレミアム ハンドメイドは、地縫い以外はほぼ手縫いで、芯地などの表から見えない材料にもこだわっている。仮縫いと中縫いが付く。こちらは上物の全工程を根本氏が一人で行う。

スタンダード ハンドメイドは、着心地を左右する要所は職人が手縫いで行うというもので、価格のわりにお得感がある。こちらは仮縫いが一回付く。

こちらはお客さんがオーダーしたシャツ。なかなか端正でいい。パネルフロントのステッチ幅が面白い。

根本氏が言ったことでとくに印象的だったのは「ボクは型紙を作って、生地を裁断して、縫う職人なんです。モデリストではないので、そこでしか表現できないんです」

最後にここのオーダーシャツはお買い得！ 採寸は根本氏が行い、シャツ職人が生地を手裁ちして縫っているのである。

シャツ工場の生産ではないのである。衿の硬さも選べて、フラシ芯を使っている。価格は１万3000円～。納期約３週間。

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