カッターであり、テーラーでもある
LID TAILORを外から撮影。夜になるとまた雰囲気があるのだ。最寄り駅はJR西荻窪。 |
まずカッターとテーラーの違いについて述べておくと、カッターはお客の採寸、型紙作り、生地の裁断、補正を行う仕事で、テーラーはお店を意味する場合もあるが縫製師のことである。
カッターから受け取ったお客の採寸データをもとに、イメージを膨らませて縫うのが仕事だ。ジャケットを縫うのが得意な人、パンツを縫うのが得意な人といった具合に、より細分化しているところもある。
カッターとテーラーの両方をこなす職人を挙げると、サローネ オンダータの水落卓宏氏や、テーラー&カッターの有田一成氏、ヴィックテーラーの近藤卓也氏、ブルーシアーズの久保田博氏など(他にも何人かいらっしゃるが)、やはりその数は少ない。
1階に作業用のテーブルがある。人物は根本修氏。 |
根本氏は都内でも有名なテーラーで長年にわたって技術力を磨き、昨年の5月に東京・西荻窪に店舗を構えた。
路面店ということもあり、外観の雰囲気も魅力的で、なかなか素敵なのである。
1階に作業台があって、2階にはテーブルと椅子があり、そしてフィッティング用の鏡がある。ここで生地を決めたり、あれこれと相談するのだろう。
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