スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

スリーピース・スーツを誂える 生地編(2ページ目)

スリーピース・スーツを誂える 仕立て編の続編です。せっかくオーダーするのだから生地にもこだわりたい。プロの目からおすすめの生地を厳選してもらいました。さらにサスペンダーも紹介しています!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

サスペンダーで吊るしたい


サスペンダー
ヘンリープール(アルバート・サーストン製)のフェルト製サスペンダー。ボタンを留める先端のところを革で巻いている高級ライン。価格1万5540円(税込)。/ テーラー・ケイド
ツーピースの場合はベルトでもかまわないが、スリーピースのパンツはやはりサスペンダーで吊ってほしい。

スリーピース用のパンツは股上が深くとってあるため、サスペンダーを着用することが理想なのである。

ベルトで締めるとどうしてもずり落ちてくることもあるがサスペンダーだとその心配もない。

一番いけないのがベストの下からベルトが見えてしまうことだ。これほどカッコ悪いことはないから気をつけたい。



フェルト製のサスペンダー


サスペンダー
アルバート・サーストンのフェルト製サスペンダー。ボタンを留める先端のところを革で巻いている高級ライン。価格1万6800円(税込)。/ テーラー&カッター
おすすめはイギリスのアルバート・サーストンのもの。

サスペンダーといえば今回紹介しているアルバート・サーストンかアメリカのトラファルガーポール・スチュアートが有名だ。

サーストンにもいろいろなモデルがあるが、テーラー・ケイド(山本氏)とテーラー&カッター(有田氏)のおすすめはフェルト製のもの

フェルト製のものは軽量で肩がこらず、蒸れることもないそうだ。

しかも長さを調節する金具が下のほうに位置するらしく、肩付近に当たるということもない。

長めのサスペンダーの場合、長さを調節すると金具がちょうど鎖骨付近にきてしまうこともあって、あれはけっこうストレスなのである。

その点このフェルトタイプはそんなストレスもなく、余分な長さを鋏でカットするタイプなのだ。


見せるものではない


サスペンダー
アルバート・サーストンのドット柄サスペンダー。ボタンを留める先端のところを革で巻いている高級ライン。価格1万6800円(税込)。/ テーラー&カッター
よく映画で、ニューヨークのウォール街で働くビジネスマンがサスペンダー姿で腕まくりして働いていたりするが、あれは野暮なので真似しないこと。

サスペンダーもソックス用のガーターと同じく他人に見せるものではない。イギリスではサスペンダーを見せないのが紳士のマナーなのだ。

スリーピースの場合、上着を脱いでもベストなので見えないが、それ以上脱いでは駄目ということ。

見せるものではないが、けっこうカラーバリエーションも揃っているので、密かに派手な色のものを楽しむのもいいだろう。

まずはスリーピース用に1本購入したい。

商品のお問い合わせ先
テーラー・ケイド
東京都渋谷区渋谷3-28-15 第5野口ビル206号
TEL&FAX 03-5467-3088
http://www.tailorcaid.com/

テーラー&カッター】(TAILOR&CUTTER)
東京都港区南青山6-3-11 PAN南青山B103
TEL&FAX 03-3499-7725

スリーピース・スーツを誂える 仕立て編はこちら

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