スリーピース・スーツを誂える　仕立て編(2ページ目)

テーラー＆カッターで誂える（パターンオーダー）

テーラー＆カッターのパターンオーダーのスリーピース・スーツ価格13万1250円（税込）～。/ テーラー＆カッター

テーラー＆カッターではフルオーダー（ビスポーク）以外にパターンオーダーも行っている。

フルオーダーとの違いは型紙をひかないことと、縫製が指定の縫製工場で行われることだ。そして価格がお手頃という点だろう。

パターンオーダーはお店によって考え方が異なるが、テーラー＆カッターではまずお客さんの体型に近いゲージ（サンプル）と呼ばれるジャケットとパンツを着用してもらう。

ゲージは32型用意されており、さまざまな体型の人にほぼ対応している。そのゲージを有田一成氏がピンで留めていき、体型補正していくのである。

屈身、反身などかなり広範囲で補正できるそうだ。これらの採寸したデータを専用のシートに書き込んでいくシステムである。

パンツはノータックのみだが、ジャケットはシングルでもダブルでもできる。

たとえばシングルでピークドラペルというデザインも可能とのこと。ベストは６つボタン５つ掛けが基本。

パターンオーダーとはいえ、かなり体型補正が可能で、しかも細かいディテールまで対応してくれるようだ。

ベストを小さく見せる？

ビスポークカッター 有田一成氏。「パターンオーダーでもフレキシブルに対応しています」

「スリーピースで作るときはパンツをハイウエストにして、ベストを小さく見せるようにしています。もちろん小さく見せるといっても体型とのバランスが大切です」（有田氏）

フルオーダーと同様に股上を深くとることでベストの着丈を短くするようだ。

どうしてもローウエストがいいというお客さんにはジャケットのボタンの位置を変えて調節する。

スリーピースはサスペンダーで吊るのが基本だが、ツーピースで着る人のためにパンツのベルトループを付けることもできる。さらにサイドアジャスターも取り付け可能。

面白いのはパンツのフロントがボタンフライ仕様になっていて、お洒落な貝ボタンが付いていること。

明るい生地の場合は茶色の水牛ボタンにするそうだ。

店内は有田氏の趣味がみごとに反映されている。じっくり時間をかけて生地を選びたい。/ テーラー＆カッター

「ファスナーでもシルエットは変わらないのですが、ボタンのほうが着脱は面倒です。それを受け入れる余裕というか、ゆとりを持ってほしいんです。スーツへの愛情につながると思いますから」（有田氏）

パターンオーダーのスリーピース・スーツ　価格13万1250円～
袖だけビスポークの場合は＋３万円（仮縫い付き）

商品のお問い合わせ先
【テーラー＆カッター】（TAILOR＆CUTTER）
東京都港区南青山6-3-11 PAN南青山B103
TEL＆FAX 03-3499-7725

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