スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

MIZUOCHI TAKAHIROというレーベル 前編

サローネ オンダータのサルト(仕立て職人)水落卓宏氏のレーベルがこの秋から展開される。限りなくビスポークに近い、ハンドメイドを重視した高級既製服(プレタ・ポルテ)である。まずは前編を。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

サルト 水落卓宏氏のレーベル


サルト 水落卓宏氏
サローネ オンダータのサルト(仕立て職人)水落卓宏氏。
サローネ オンダータのサルト(仕立て職人) 水落卓宏氏については以前紹介しているが、今回はビスポーク(フルオーダー)ではなく、高級ハンドメイドスーツ、あるいはセミ・ビスポークといった位置づけのコレクションをこの秋からスタートする。

もうすでにイタリアのピッティには出展しており、今回2回目の出展(6月21日~24日に開催)を果たした。

さて、新たにスタートを切る『MIZUOCHI TAKAHIRO』はその名の通り、自らの名を冠している。

デザイナーが自分の名前を付けることはよくあるが、仕立て職人がわざわざ付けたのには理由があるのだ。

御存知のようにイタリアにはキトン、ブリオーニ、アットリーニといった高級既製服(プレタ・ポルテ)があるが、日本にはこの分野がない。つまりハンドメイドを重視した高級既製服がなかったのである。

日本製でもここまでできるんだ」ということをスタイルクリエーションズとして水落氏は実現したかったのだ。

とうぜん自分の名前がコレクション名になっているわけだから、全ての評価に対する責任を彼ひとりで受け止める覚悟だということだ。


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