テーラー・ケイドでアレコレ聞いてきました
アメリカン・クラシックをベースに展開するテーラー・ケイドの山本祐平氏。端正に着こなすという意味を教えてくれる。何回行っても勉強になります。 |
おすすめの生地はサマーウールの代表といえる「トロピカル」と「ポーラ」です。
トロピカルはポーラにくらべて細番手の生地で、加工によっては少しヌメっとさせてドレッシーな雰囲気を出すこともありますが、やはり夏生地なので一般的にはシャリ感があります。
一方のポーラはエアウールといって、ハイツイスト(強撚糸)で織っている生地なので、通気性がよく、見ためにも清涼感があります。触った感じもシャリ感が強いです。
なかにはトロピカルにキッドモヘアを混紡した贅沢な生地もありますが、高温多湿の日本ではやや不向きとのこと。
またポーラにモヘアが入ると光沢が出て、シャリ感というよりもジャリ感というか、カリカリした風合いになります。パンツのみで考えると、べつに入ってなくていいですね。
トロピカルおよびポーラには30%~45%のポリエステルを混紡した生地があって、こちらは日本の気候に最適。
ポリエステルの特性は、シワになりにくく、感触もシャリ感があって、酸やアルカリにも強い。おまけにウールとの相性もいいので昔から混紡されている素材です。
米国のブルックス ブラザーズやJ・プレスでも、昔からコットンと混紡したりしています。
つまりポリエステル混はけっして恥ずかしい素材ではないということ。老舗が認めた優秀な素材なんですね。
色はグレーのグラデーション
ポーラの生地のグレーバリエーション。ダークグレーからライトグレーまである。問テーラー・ケイド |
ダークグレーになるほどドレッシーな雰囲気になります。たとえばブレザーを羽織ってニットタイでも締めれば、ちょっとしたドレスアップになります。
足元はダークブラウンかブラックのレザーシューズが似合います。明るいシューズは目立ってしまい似合いません。
オックスフォードグレー(ミディアムグレー)~ライトグレーになると清涼感がぐっと増して、カジュアルな雰囲気になります。
合わせるシューズもライトブラウンまでOKです。紐のないタッセルスリッポンなどとも好相性ですね。