ホルム川の軟水が最適
工場のそばを流れるホルム川。服地の生産には理想的な軟水なのだ。 |
そこで表面を仕上げていくのだが、同社では水道水(硬水)は使わずに、工場のそばを流れるホルム川の水(軟水)を汲み上げて、洗濯水として利用している。
工程によってはホルム川の軟水を利用している。それにしてもこのスチーム、なんともレトロ! |
この川の水を、煮絨(しゃじゅう/湯のしともいい、お湯でのして詰まらせ、服地を安定させる)や、洗絨(せんじゅう/汚れを落とす工程で、同社では天然の石鹸を使用する)などの各工程に使っているのだ。
艶出し
少量生産を守り続ける英国のミルでは、手間と時間のかかるペーパー・プレスを行っている。 |
熱と圧力を一定時間(一晩寝かせる)加えることによって生地の表面に自然な艶と、コシを与えることができるのだ。すべて手作業で行われるため、かなり効率の悪い工程である。
その後、数回にわたって厳しい検品が行われ、合格基準に達したもののみ出荷される。