スーツ・ジャケット/ファッション小物

流行に左右されず、堅実に、自分のスタイルを作る 上質正統派のモノ選び 前編

流行を追いかけていると、時代に取り残されそうになって、焦ってしまうことも。でも本当は自分の好きなモノを少しずつ集めて、コーディネートを楽しむのが一番! 後編は小物&カジュアルウエアです。お楽しみに!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

プレーン・ノット


プレーン・ノット
ネクタイの結び方の基本はやはりプレーン・ノット。ボタンダウン~セミ・ワイドまでなら対応可能です。オリジナルのレジメンタル・ストライプ・タイ価格1万5000円(税込)。お問い合わせ先は、テーラー・ケイド。
ネクタイの結び方はプレーン・ノットをおすすめします。現在のシャツはまだ衿腰も高めで、ワイド・スプレッド・カラーが多いためか、太結びのウインザー・ノットハーフ・ウインザー・ノットで結んでいるビジネスマンも多いようですね。

しかし一番美しいのはやはりプレーン・ノット。ボタンダウンはもちろんのこと、レギュラー・カラーやセミ・ワイド・スプレッド・カラーまでならこの結び方で対応できます。

たとえワイド・スプレッド・カラーでも、最近のネクタイは生地が肉厚なので意外とボリュームが出すことができてしまう。Vゾーンはシンプルなプレーン・ノットでいきましょう。


ストレート・カラー・シャツ


ストレート・カラー・シャツ
フル・オーダーのストレート・カラー・シャツ。ブロードクロスで、価格1万3650円(税込)~。お問い合わせ先は、テーラー・ケイド。
写真はテーラー・ケイドのストレート・カラー・シャツ(フルオーダー)。往年の俳優ケイリー・グラントが映画「シャレード」で着ていたシャツを再現したもの。ファンにはたまりません・・・(号泣)。

ケイドではストレート・カラーと呼んでいるが、いわゆるレギュラー・カラーのシャツのこと。それにしても最近あまり見かけませんね、このテの衿のものは。

こういったベーシックなシャツを着て、レジメンタル・ストライプのレップ・タイ(畝織り生地のタイ)を合わせるとシンプルで好印象を与えます。ストライプ嫌いの人なら無地や小紋柄でも綺麗に見えます。

素材は80番~120番双糸のブロードクロスがおすすめ。120番双糸クラスになるとちょっと光沢があって高級感が出てきます。セミ・フォーマル用としても活躍しそう。


商品のお問い合わせ先は、
テーラー・ケイド
http://www.tailorcaid.com/
東京都渋谷区渋谷3-28-15 第5野口ビル206号
TEL&FAX 03-5467-3088

「涼しく見せる夏のビジネスウェア」の記事ならこちら

「ケイドのOwn Makeモデル」の記事ならこちら



コンブリオ


コンブリオ
スキャッティ・オークのブランドのなかでも最上位に位置するのがこのコンブリオ。オリジナルの上質な生地と、丁寧な縫製は素晴らしいです。個人的には新宿の某百貨店のメンズ館で買います。私物。
ボクが大好きなシャツブランドがスキャッティ・オークのコンブリオ。オリジナルの生地と縫製の良さは国内トップクラスだと思います。場合によってギャザーを入れる部分もあり、シャツ職人による手仕事の工程が入りますが、基本的にマシンメイドです。

衿腰はやや高めで、衿はワイド・スプレッド・カラーが多く、厚さ4mmの白蝶貝ボタンが特徴です。この衿型はどうも苦手なのでボタンダウン・カラーのみ購入しています(笑)。

胸まわりやアームホール付近が、ややタイト気味で、首まわりと裄丈の長さもボクにはちょうど合っているせいか、着心地は最高にいいです。

型紙は今のままで、ボタンの厚さを2/3程度にして、ぜひレギュラー・カラーを作ってほしいです。


メーカーの情報はこちら、
スキャッティ・オーク
http://www.schiatti.co.jp/

「国内最高峰の既製シャツを着る」の記事ならこちら

ルイジ・ボレッリ


ルイジ・ボレッリ
クラシコ・イタリアブームになるずっと前から日本に上陸していたボレッリ。既製シャツでこれだけこだわった作りも珍しいです。私物。
ナポリのルイッジ・ボレッリのシャツは、なんとは8箇所も手縫いの部分があります。オーダーシャツでもフルマシンメイドのところが多いというのに・・・。ボレッリのシャツは既製ですよ。

手縫い箇所の多くは、ジャケットを羽織ったときに、あるいは素肌にシャツを着たときにゴツゴツとアタリが出ないように配慮してのこと。

台衿も手縫いで取り付けられていて、マシンメイドにはないソフト感が味わえます。既に知られているように、身頃と袖が別々に縫われていて、後から取り付けられています。

日本の既製シャツと縫製方法が異なりますね。それがどこまで着心地に影響するのかは不明ですが、ここまでこだわったシャツはやはり凄いと思います。

高級インポート生地を使った国内フルオーダーシャツか、既製の手縫いボレッリか、ん~悩むところですね。こうやってシャツについて真剣に考える時間がじつは大切なんです。


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