丁寧に仕上げられた究極のベルト
コードバン、フレンチカーフ、クロコ型押しなど、素材やデザインも異なるが、すべに共通しているのはハイクオリティーということ。ブルックリンの隠れた傑作アイテムだ。 |
エルメスの革として有名な仏・デュプイ社のチェルケスという革を使ったベルトを一部展開しているが、素材のみを看板にしているわけではない。むしろ感動したのはその作りである。
まず、糸はナイロン糸を使用し、直線ではなくノの字に縫っている。これは高速ミシンではできないステッチで、生産性を度外視した贅沢なステッチである。
直線ステッチよりも色糸とのコントラストがよく映えるというわけだ。そういわれてみると、エルメスもこんな縫い方をしている。
手縫いのカンヌキと、アタリをなくすために薄くすいた裏面の処理。つい見落としがちな箇所である。 |
さらに裏面はすいてアタリをなくしている。普通のベルトはここまでやらない。
表革とヌバックの間にかまぼこ型の渋床が入っている。これによって型崩れを防いでくれるのだ。 |
よく安物のベルトであるのが、パンツの腰付近のループによって起こる型崩れだ。そんな力にも耐えられるように渋床が入っているのだ。
耐久性に優れる真鍮製のバックル。メッキによって本来の素材が隠れてしまうが、本格的なベルトには欠かせない素材である。 |
最近こういった真鍮を使ったベルトが少なくなってきた。メッキされればバックル本体の素材も隠れてしまい、ごまかされてしまうので気をつけたい。
右から
コードバンの30ミリ(バックルの内径) 1万2600円
フレンチカーフの35ミリ 各1万3650円
クロコ型押しの35ミリ 1万1550円(すべて税込み)
コードバン7色、フレンチカーフ6色、クロコ型押し4色で展開。